出版社内容情報
許嫁の伊織に一目惚れした揚羽。念願叶って彼と同居するが……。物理的に腐っていた彼と、元気大学生のドタバタ恋愛がスタート?
内容説明
祖父の死で天涯孤独になった揚羽。約束通り迎えにきてくれた許婚の伊織と同居するが、なぜか彼は広い洋館で姿を見せない。執念で探し出し問い詰める最中、伊織の腕がぼとりと落ちた。「じつは私、ゾンビなんです」まさかのカミングアウトと、スライム、吸血鬼たちに実は囲まれていた揚羽の運命と恋愛成就は!?
著者等紹介
九条菜月[クジョウナツキ]
『ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録』にて、第二回C★NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅてふぁん
52
同居することになった腐ってる彼(許嫁)と揚羽の恋愛ものかと思ったら、家の使用人についてや医者である彼の元にやって来る患者さんの話がメインだった。祖父が決めた許嫁とは言え、祖父と彼がどうやって出会ったのかが語られていないので気になる。次巻では明らかになるのかな。それにしても揚羽は適応能力が高すぎないか?私にはちょっと厳しいわ。2021/02/16
よっち
39
両親を亡くしてからずっと育ててくれた祖父も亡くした大学生・揚羽。そんな祖父が定めたイケメンで紳士な許嫁の伊織と同居することになった揚羽が、憧れの許婚の意外な一面を知る物語。同居こそ始めたものの共に過ごすことの少ない伊織が抱えていた秘密。彼が腐ってるってそっちかい!とツッコミを入れたくなる展開の中で、吸血鬼やスライムの親子、人魚や猫又といった愉快な人外との日々は意外と楽しそうで、揚羽の順応性の高さには驚かされました。意外と独占欲強めな伊織ともお似合いっぽい感じでしたけど、でもほんとに彼でいいのかな…(苦笑)2020/06/22
アカツキ
16
祖父の死で天涯孤独になった大学生の揚羽は初恋相手であり許婚の伊織と同居することになるが、3カ月経っても避けられているようで会話らしい会話もない。伊織が私を好きでないのなら…と婚約解消も視野に入れた話し合いをしようとする揚羽だったが、伊織から「私、ゾンビなんです」と告げられて…。腐男子かと思いきや肉体が腐ってた。人間たちに異種族が知られていない系ファンタジーのラブコメ。伊織の告白にも葛藤することなくすんなり受け入れる揚羽の度量がすごい。伊織がちょいちょい独占欲を見せたり物騒な言動をするのが楽しい。2020/07/19
おれんじぺこ♪(15年生)
13
神様とかカフェとか出てこない(笑)シリーズ。今回はゾンビです。ちょっとした読書時間にもってこいな軽い感じがよいね。「腐女子」の「腐」かとおもったらちがいましたがこれもおもしろい。2022/09/16
mariann
12
祖父が亡くなり天涯孤独になった揚羽は祖父の定めた許嫁と同居を始めたが彼は… うん。腐ってました。物理的に。この作者さんの描くオレ様男子もいいが伊織さんみたいに丁寧な男子もいい❤︎ 和洋入り混じった人外が続々出てくるわちゃわちゃしたラブコメ。怯まない揚羽が良いです。サクサクと楽しく、あっという間に読了。続きも出るのですね!楽しみです。 けれど私はアルセーヌを待っている。続き早よ!!2020/10/30