出版社内容情報
堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第三弾!
これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ――。
青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。
解説・三島政幸
内容説明
これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ。青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
104
鳴沢了シリーズ3作目です。再読ですがすっかり忘れていました。それにしても今気づいたんですが、1作目では同級生、2作目では警視庁の同僚、今回は米国学生時代の同室の友人の妹と女性がこんなに絡んでいるとは知りませんでした。青山警察の生活安全課で出資詐欺グループを追う事件ですが、ニューヨーク警察で仕事をしている留学時代のルームメートがかかわってきて解決します。やはり刑事課の方が面白い感じです。2021/03/29
のり
68
青山署・生活安全課に移動した「鳴沢了」は、莫大な出資詐欺・DV被害・自殺、複数の事案に忙殺される。別々の事件が一本の線に繋がってくる。学生時代にアメリカ留学していた時の親友でNY市警の「内藤七海」も時を同じくし来日していた。来日の目的とは?出会いのきっかけは良くなかった「優美」。実は親友の妹だった。女運が良くない鳴沢にとって、今度は上手くいって欲しいと願う。この兄妹から目が離せなくなりそう。2021/11/11
かいちゃん
31
途中で犯人は想像ついたが、本書は犯人を明らかにすることが目的ではないのであろう。七海との今後の絡みも楽しみである。2023/03/29
tengen
29
刑事・鳴沢了シリーズ第3弾。今度は青山署生活安全課に配属となった鳴沢。地元企業による投資詐欺の集団相談に振り回される。その上、DV被害から避難してきたシュルターに元旦那が押しかけてきたとの通報を受ける。そこにかつて鳴沢が米留学時代にルームメートだった内藤七海がニューヨーク市警の刑事となって現れる。DV被害者を守るNPOの内藤優美は七海の妹だったのだが、彼女自身が米で夫のDV被害という過去を持っていた。投資詐欺は自殺者を出し殺人事件まで発展した大型詐欺事件としてその姿を現した。鳴沢はどう事件と向き合うのか。2025/04/30
たーさん
21
多摩署から青山署に異動した鳴沢了。刑事課ではなく生活安全課に籍を置くことに。 今回は出資詐欺事件とアメリカ留学時代の親友の内藤兄妹が鳴沢刑事に絡んできます。いけすかない男だなと思っていた鳴沢さんも意外と苦手意識は薄れてきたような。相棒の先輩刑事、横山さんは何となく「追跡捜査係」シリーズの西川さんの原型になったのかな?と思ってみたり。事件捜査もさることながら一人の男が悩みながら事件に食らいついていく様はしびれます。すっかり鳴沢シリーズにはまってしまいました(笑)2021/11/30