出版社内容情報
人気シリーズ「東京バンドワゴン」の著者が贈る、どこか懐かしい警察連作短編。
山懐に抱かれた平和な田舎町で巻き起こるのは……
昭和五十年、春。神奈川県皆柄下郡の雉子宮駐在所に蓑島周平と花の新婚夫婦が赴任してきた。女性連れで現れた指名手配の強盗犯、嵐の夜に盗まれた秘仏、急増する蛇と化け物の噂……時折起こるワケあり事件の解決のカギは、入念な捜査と少しのお節介!? 元刑事のミノさんと元外科医の花さんのタッグで綴る、ハートフル連作短編がついに文庫化!
内容説明
昭和五十年、春。神奈川県皆柄下郡の雉子宮駐在所に蓑島周平と花の新婚夫婦が赴任してきた。女性連れで現れた指名手配の強盗犯、嵐の夜に盗まれた秘仏、急増する蛇と化け物の噂…時折起こるワケあり事件の解決のカギは、入念な捜査と少しのお節介!?元刑事のミノさんと元外科医の花さんのタッグで綴る、ハートフル連作短篇シリーズ第一弾!
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp‐town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
117
★★★☆☆21051【駐在日記 (小路 幸也さん)】横浜で刑事をしていた蓑島周平の妻、蓑島花は外科医だったのだが、ある事件で利き腕を負傷し、指が不自由になってしまう。周平は妻に静かな暮らしをさせたくて駐在所勤務を希望。二人は赴任先の田舎で新たなスタートを。花は駐在の妻として日記を書くことにした。な〜んていう出だしの連作短編作品。◯農家に猫が多いのはネズミ退治と関係がある?◯寝始めから朝まで姿勢が同じ?寝返りもしない?そんな人いるのか!つーか「ご遺体より寝相が良い」って、褒め言葉なんだろうか...(笑)2021/05/23
ゴンゾウ@新潮部
105
長閑な田舎の村に赴任してきた駐在夫婦の短編集。昭和の時代の懐かしさがあります。田舎特有の住人たちの結びつきの強さに起因した事件が起こります。一歩間違えば横溝正史の世界ですがここは小路ワールド。ハートフルに描かれています。村人を思うために事件をなかったことにする解決方法に少し違和感が。住人にための解決だとはわかるんですがそれでいいのかと。2021/09/14
ふじさん
89
昭和50年、春。雉子宮駐在所に簑島周平と花の新婚夫婦が赴任してきた。田舎の駐在所だが、女性連れの現れた指名手配の強盗犯、嵐の夜の寺から盗まれた秘仏、急増する蛇と化け物の噂、身元不明の死体等、時折起こる事件の解決に奔走する元刑事のミノさんと元外科医の花さんのコンビで綴るハートフルな連載短編集。ミノさんと入念な捜査と少しの気配りがなかなかいい。気軽に読める1冊。2024/03/12
真理そら
66
元刑事と元外科医のその奥さんがのどかな田舎町で駐在さんとして勤務する話。昭和50年(1975年)という時代設定がのどかな雰囲気を演出しているので事件とその解決法を「まあいいよね」と思いつつ読んでしまう。眠る前に一話ずつ読むと快眠できる。2023/11/11
はつばあば
56
なんとまぁ紙本なら後2頁で読了できるとわかるのにkindle本では・・(^^;。昭和50年が舞台。まだ過疎って言葉はそんなに聞かれてなかった頃じゃないかな。刑事さんと外科医のご夫婦が田舎の駐在所へ。当時の駐在所のお巡りさんはまだ融通がきいた温和なお年寄りさんだったと思うが、この刑事から駐在所を希望した周平さんも温和ないい人です。事件はありますが別世界。ほっこりします(#^.^#)。2023/12/13