出版社内容情報
われここ数年、病弱にて、書くか読むかしかすることなし。仕事量却って増加しあり――。
心不全ほか「七つの病気」を抱えながら、「富永太郎全集」に取り組み、広範な読書に勤しみ、数学のレッスンを受け、フォークランド紛争や教科書問題の推移を注視する。
1982年1月から12月まで。【全3巻】
〈巻末エッセイ〉保坂和志
内容説明
われここ数年、病弱にて、書くか読むかしかすることなし。仕事量却って増加しあり―。心不全ほか七つの病気を抱えながら、「富永太郎全集」に取り組み、広範な読書に勤しみ、数学のレッスンを受け、フォークランド紛争や教科書問題の推移を注視する。一九八二年一月から十二月まで。
目次
犬のいる正月
寒中数学
見ざる、聞かざる、歩けざる
坂上人影
「愛する女であれ」
咎め立て
重たい夏
八月十五日
ひどいことになって来た
旅と腹立ち
「声なき叫び」
それはさうにちがひない
著者等紹介
大岡昇平[オオカショウヘイ]
明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『中原中也』(野間文芸賞)『事件』(日本推理作家協会賞)等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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