中公文庫<br> 成城だより〈2〉

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中公文庫
成城だより〈2〉

  • 大岡 昇平【著】
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  • 中央公論新社(2019/09発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122067776
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

われここ数年、病弱にて、書くか読むかしかすることなし。仕事量却って増加しあり――。

心不全ほか「七つの病気」を抱えながら、「富永太郎全集」に取り組み、広範な読書に勤しみ、数学のレッスンを受け、フォークランド紛争や教科書問題の推移を注視する。

1982年1月から12月まで。【全3巻】

〈巻末エッセイ〉保坂和志

内容説明

われここ数年、病弱にて、書くか読むかしかすることなし。仕事量却って増加しあり―。心不全ほか七つの病気を抱えながら、「富永太郎全集」に取り組み、広範な読書に勤しみ、数学のレッスンを受け、フォークランド紛争や教科書問題の推移を注視する。一九八二年一月から十二月まで。

目次

犬のいる正月
寒中数学
見ざる、聞かざる、歩けざる
坂上人影
「愛する女であれ」
咎め立て
重たい夏
八月十五日
ひどいことになって来た
旅と腹立ち
「声なき叫び」
それはさうにちがひない

著者等紹介

大岡昇平[オオカショウヘイ]
明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『中原中也』(野間文芸賞)『事件』(日本推理作家協会賞)等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

29
金井美恵子などが書く大岡昇平像から、彼のことをダンディズムに基づく節度ある人物として受け取っていた(とはいえ怒る時はきっちり怒る、と)。それはこの『成城だより』にもはっきり現れている。独特のクセのある文体も慣れてくればさほど気にならず、読書やその他の文化/ポップカルチャーから「進取」を欠かさず日々思索に励み創作活動を続けていた彼の日常が如実に伝わってくる。著者自身がどこまでエンターテイメント性を意識して書いていたのかわからないが(むろん、迎合して質を落とそうと思ったことはなかっただろう)、知的にスリリング2023/03/19

フリウリ

13
読書の広さと深さには圧倒されるが、老人性の突発性怒りが発動してオタオタ?するところが、妙に印象に残る。この版では、1巻では小林信夫と三島由紀夫、2巻では保坂和志、3巻では金井美恵子による「解説」がつく。どれも既発の原稿だが、2巻の保坂は「ユリイカ」1994年11月号掲載の文章で、大岡を落としつつ持ち上げているものの、大岡が存命であったら保坂はこの文章を書けたのか、との疑念が湧く。大岡の緻密な論理の先には喧嘩があり、喧嘩上等で突っ込んでいく人にはある種の狂気がある。92025/03/18

amanon

9
年を経るにつれ、体力、気力、記憶力がどうしようもなく衰えていく…その現実に対峙しながらもなお、執筆活動、読書、交友などに勤しむ…戦争帰りの人は生への執着とか、胆力が戦後生まれとは根本からして違うのか?と思わせる。心不全を患いながら、甘いものや酒類への執着を断ち切れない…そういうトホホな側面も憎めない。そして何より興味深いのが埴谷雄高との対談への言及。前回読んだ際にはあまり気に留めていなかったが、この二人が同じ年だったのに驚き。そしてこの二人だからこそ語り得ることの豊饒さ貴重さに今更ながら思いをはせる…2020/05/04

午睡

5
再読。20年前の記憶どおりにおもしろい。一体何がおもしろいのかと自問するに、とにかく本をよく読んでいる、その精神の明朗さに引き込まれてしまうのだと思い至る。英語、仏語もいとわず原書を読み、気になる映画があればタクシーで成城から銀座まで見に行くフットワーク。数学でゲーデルの不完全性定理が出てくると専門家についてレクチャーを受ける熱心さ。これで70歳すぎなのだ。それでいて「…レジス・ドブレなる人物のなかなかよき序文あり。はてな、どこかで聞いた名だが判然せず」などと書くのだから、つい教えてあげたくなってしまう。2020/04/26

Inzaghico (Etsuko Oshita)

4
1982年1月から12月までの日記を収録。 前作でも思ったことだが、よく寝る人だ。昼寝もよくしている。だいたい朝起きて二度寝してるもんな。トシをとると寝られなくなるというが、大岡はそんなことはなかったのだろうか。もしくは眠りが浅いから長時間寝るのか。 埴谷雄高とは仲が良いのか悪いのか、しょっちゅう対談したりしているが、埴谷が壊れたレコード(って表現が古いか?)のようにずっと喋りっぱなしで同じ話を繰り返す、というくだりが何度も出てくる。さんざんな言いようなのだが、なぜか微笑ましくて笑ってしまう。2019/09/26

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