中公文庫<br> ケルトの歴史と文化〈上〉

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中公文庫
ケルトの歴史と文化〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066045
  • NDC分類 230.3
  • Cコード C1122

出版社内容情報

ヨーロッパ文化の基層の一つをなすケルト文化。その古代から現代にいたる広大な流れを、一書にまとめたのが本書である。めざましく進化・進展しているケルト研究の現状をふまえ、旧版から増補・補遺、表記の修正などをほどこしたうえで、増補新版として中公文庫化した。
専門性を意識しながらも、一般読者層にも広く読まれるように、わかりやすい記述を心がけており、図版を比較的多く掲載しているのも本書の特徴となる。ケルト人の歴史と文化を知るうえで、必要な知識と情報を幅広く集めた雄編だといえよう。

木村正俊[キムラマサトシ]
著・文・その他

内容説明

欧州各地に広く痕跡を残し、ギリシア・ローマとは異なる、生命的で自然的な要素を持つケルト文化。比較文化的視点を加えてその本質を捉え、併せてケルト民族の雄大な歴史を描いた長篇。全二巻。

目次

序章 ケルト史の再構築へ向けて
第1章 ケルト人の起源
第2章 ハルシュタット文化とラ・テーヌ文化
第3章 ケルトとギリシア・ローマ世界
第4章 ヨーロッパに広がるケルト人
第5章 ケルト人と戦闘
第6章 ケルト社会の構造と特徴
第7章 ケルト人の生活様式
第8章 ドルイドの役割と機能
第9章 ケルトの宗教と習俗
第10章 ローマのガリア征服と支配

著者等紹介

木村正俊[キムラマサトシ]
1938年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。神奈川県立外語短期大学名誉教授。専門分野はアイルランド文学、スコットランド文学、ケルト文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

16
ケルト人の起源から始まり、ハルシュタット文化、ラ・テーヌ文化、ギリシャ・ローマ世界との接触、欧州各地への展開、戦争、社会構造、生活様式、宗教、そしてローマによる征服によるガロ・ローマ人の誕生までが上巻の範囲である。広汎な分野を端的に説く素晴らしい、ガイドブックである。欧州の基層を作った集団であると思う。日本人と同じく、首狩族だしね。もう少し、彼らが自らを語ることに饒舌であったら、どれくらい素晴らしいことだったろうかと思う。文庫本故に画像は白黒で小さいのが惜しまれる。この分野を読み進めて行けば、良いか。2021/08/23

tsubomi

7
2021.04.02-05.31:‘ケルト’に関する総論的な本。地域や時代の説明、ケルトを代表するハルシュタット文化とラ・テーヌ文化、各地のケルト文化の違い、社会構造や生活様式、そして精神世界。特に面白いと思ったのはその当時の最先端の金属加工技術を持ち、広く交易してローマ帝国とも覇権を競うなど先進的な側面を持ちながらも、賢者ドルイドや生命樹やアニミズムという独特な信仰を保った側面があること。また生者の世界と死者の世界、異界と往復できると考えていること。その辺が文学や芸術に大きく影響していそうです。2021/05/31

筑紫の國造

7
ヨーロッパ文化の基層を形作った、ケルト人の歴史と文化の概説。ケルト人は文字による記録を残さなかったので不明な部分も多いが、細心の考古学の成果などを参酌しながらその実像に迫る。ケルト人について全般的な知識を提供しているので初心者向けではあるかもしれないが、とても読みやすく、なかなか面白い。現代のヨーロッパではキリスト教にほぼ駆逐された感のある彼らの宗教などは、現在むしろファンタジーの中に生きていると言えるだろう。キリスト以前の文化もまた、現代に生きているのかもしれない。2020/02/01

Mits

1
ガリア人ってのは、ケルト人だったんだな。アイルランドとブリテンのものだと思ってた。ガリアがローマに征服されてローマ化したから、離島に残ったって流れなんだと初めて知った。2018/11/05

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