中公文庫<br> ルネッサンスの光と闇〈上〉―芸術と精神風土 (改版)

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中公文庫
ルネッサンスの光と闇〈上〉―芸術と精神風土 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122065635
  • NDC分類 702.05
  • Cコード C1170

出版社内容情報

人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。ルネサンスの中心地であったフィレンツェで熱狂的に支持された修道士、サヴォナローラがもたらした影響、美と愛と快楽の象徴として多くの絵画や彫刻のテーマとなった「三美神」が持つ意味の変遷などを追う上巻。版を新たにした多数の挿図とともにルネサンスの明暗を明快に説き明かす名著。

高階 秀爾[タカシナシュウジ]
著・文・その他

内容説明

人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス…。数多くの傑作を輩出したその精神的風土と芸術とのからみあいを、刷新した多数の図版とともに解き明かす。

目次

第1部 サヴォナローラ(虚飾の焼却;偽預言者;世界の終り ほか)
第2部 メランコリア(華麗なる保護者;カレッジのアカデミア;パンの饗宴 ほか)
第3部 愛と美(三美神;貞節・愛・美;キューピッド)

著者等紹介

高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932(昭和7)年、東京生まれ。53年、東京大学教養学科卒、同大学大学院で美術史専攻。54~59年、パリ大学附属美術研究所で近代美術史を専攻。国立西洋美術館主任研究官、文部技官、東京大学教授、国立西洋美術館館長を経て、大原美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ロビン

18
主としてルネサンス期のフィレンツェとボッティチェリを題材にして、当時の文化を解説した本。一時期フィレンツェで絶大な影響力を持った修道僧サヴォナローラ、ルネサンスの芸術表現に影響を与えたフィチーノのネオ・プラトニズム、画家シニョレルリの<パンの饗宴>における「メランコリア」と四性論、「三美神」と「目隠しされたキューピッド」のモチーフの由来とその思想的意味内容と、正直やや専門的な内容になっている。ボッティチェリは晩年サヴォナローラの強い支配下にあったと思っていたが、意外と距離を取っていたと分かったのは収穫。2022/01/14

MUNEKAZ

11
ルネッサンス絵画の読み解き。終末思想の流行などの社会背景やイコノロジーを駆使して、饒舌に語っている。古代以来の「四性論」で、マイナスの評価をされてきた「メランコリア(憂鬱質)」が、思索に耽る哲学者の気質としてプラス評価に転じたなんてのは結構面白い。特に気にせず見ていた「考える人」のポーズにも、深い意味があるのだ。またボッティチェリが、サボナローラ運動にハマって駄目になったというのは確かな話ではないというのも意外。作風は変化したが、深く傾倒していたかはわからないと。表現者として時代の精神に敏感なだけかも。2022/09/18

ジュンジュン

7
文字を大きく図版を鮮明にして分冊した改訂版。ルネサンスの全体を描くのではなく、ポイントを選んで重点的に語るスタイル。新たな時代を告げる人間賛歌の反面、中世の名残を色濃く残すルネサンスの時代。区切りとなる西暦1500年前後に終末思想がかなり影響力があったとは新視点だった。2019/11/09

Fumoh

6
美術史の大家である高階秀爾先生によるルネッサンス論です。さすが高階さんと言わんばかりにずば抜けた詳細な説明に驚きます。ですがそれにもかかわらず(あるいは、それゆえにでしょうか)、この本は非常に難しい。というのは我々にとって一般的なルネッサンスのイメージは「近代化の黎明」「爽やかな光」「人間讃歌」といった若々しく前向きなものであり、それは一種のカリカチュアに過ぎないのですが、それが何故かと言えば、伝説・迷信的な中世から地続きになって、また古代の文学・哲学の復興がもたらされて、といった非常に複雑なコンテクスト2025/03/30

中島直人

5
(図書館)読了。ルネッサンス美術について、今まで知らなかった切り口から解き明かしてくれる新鮮な本。2024/03/13

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