出版社内容情報
人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。ルネサンスの中心地であったフィレンツェで熱狂的に支持された修道士、サヴォナローラがもたらした影響、美と愛と快楽の象徴として多くの絵画や彫刻のテーマとなった「三美神」が持つ意味の変遷などを追う上巻。版を新たにした多数の挿図とともにルネサンスの明暗を明快に説き明かす名著。
高階 秀爾[タカシナシュウジ]
著・文・その他
内容説明
人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス…。数多くの傑作を輩出したその精神的風土と芸術とのからみあいを、刷新した多数の図版とともに解き明かす。
目次
第1部 サヴォナローラ(虚飾の焼却;偽預言者;世界の終り ほか)
第2部 メランコリア(華麗なる保護者;カレッジのアカデミア;パンの饗宴 ほか)
第3部 愛と美(三美神;貞節・愛・美;キューピッド)
著者等紹介
高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932(昭和7)年、東京生まれ。53年、東京大学教養学科卒、同大学大学院で美術史専攻。54~59年、パリ大学附属美術研究所で近代美術史を専攻。国立西洋美術館主任研究官、文部技官、東京大学教授、国立西洋美術館館長を経て、大原美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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