出版社内容情報
鷲を親だという娘「鷲」、鰻に人生を狂わされた「鰻に呪われた男」、河獺に嫉妬された漁師「深川の老漁夫」、そして美しい白い肌の少女に懸想した「くろん坊」という山の妖怪と安易な口約束が招いた悲劇――。
ほかにも蟹や狢など、近代化がすすむ日本の暗闇にとりのこされた生き物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた妖異譚を、名人綺堂の語り口でたっぷりとお届けする。
山本タカトによる書き下ろしのカバーと口絵。綺堂が生前編んだ短篇集『異妖新篇』より全作品を収載。西 瓜、鴛鴦鏡、白髪鬼、鷲、鰻に呪はれた男、くろん坊、妖 婆、深川の老漁夫、怪談コント、五色蟹ほかに単行本未収の作品二作を付録として収載。
岡本 綺堂[オカモトキドウ]
著・文・その他
内容説明
鷲を親だという娘「鷲」、河獺に嫉妬された漁師「深川の老漁夫」、美しい白い肌の少女に懸想した「くろん坊」という山の妖怪と安易な口約束が招いた悲劇―。近代化がすすむ日本の暗闇にとり残された生き物や道具を媒介に、異界と交わるものを描いた「近代異妖篇」の続篇。附録として単行本未収載の短篇二篇を添える。
著者等紹介
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年(明治5)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。1917年(大正6)より「文藝倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が、江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した。1939年(昭和14)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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