中公文庫<br> ポースケ

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中公文庫
ポースケ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122065161
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

この作品には、小学校5年生から50代半ばまで、幅広い年齢層の女性たちが登場します。
読んでいくうちに、ご自分と近い「誰か」が見つかるのではないでしょうか。 彼女たちはそれぞれ、職場の人間関係や、睡眠障害、元彼のストーカー、娘の就活、子供ができない……などの問題に直面しています。ここで「あの人がいたから救われた!」「力を合わせて皆で解決!」という都合のいい展開にならないのが、著者の世界観。 
では登場人物の葛藤が続くだけかというと、意外な人から思いもよらぬ「手」が差し延べられるのです。カフェという場でゆるやかに関わり合うだけでも人は変わっていける――読後、小さな、しかし確かな希望が胸に灯る小説です。

【登場人物】○のぞみ(27歳) お客。肌トラブルと職場の人間関係に悩む。○恵奈(小学校5年生) 店主・ヨシカの同級生、りつ子の娘。飼育栽培委員。○竹井さん(28歳) ランチのパート。睡眠障害気味。電車に乗れない。○ゆきえ(31歳) お客。仕事が忙しくて家事が出来ない。○とき子さん(50代半ば) 午後のパート。趣味は海外ドラマ鑑賞。○冬美先生(38歳) お客。ピアノ講師。子供が好きだが子供はいない。○ヨシカ(34歳) 店主。「ポースケ」を企画し、参加者を募る。

内容説明

奈良のカフェ「ハタナカ」でゆるやかに交差する七人の女性の日常。職場の人間関係や、睡眠障害、元彼のストーカー、娘の就活、子供がいない…人生にはままならないことが多いけれど、思わぬところで小さな僥倖に出逢うこともある―。芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』五年後の物語。

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪府生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年「マンイーター」(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。08年『ミュージック・プレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年『ポトスライムの舟』で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

125
何となく氷河期世代が書かれたのかなと思い、読後に調べ、あ、だよねと腑に落ちる。そして、出てくる舞台が私が中学生の時に放課後にブラブラしていた辺りだから(そして最近また。でも前より少し垢抜けた界隈)、通りや人を勝手に想像して、舞台を脳内で作り上げてしまった。呼び名しか知らない人にも、漢字で書かれた名前や苗字が表に出る社会生活がある。人生だもん、それぞれみな、傷つき、ツラさや問題も抱える。そして、癒しも時々転がっている。そんな優しさが散らばっているお話しだった。中学生と女の先生のところ、よかったなあ。2022/03/09

buchipanda3

122
「一喜一憂を延々と繰り返すことこそが、日々を暮らすということ」。十喜子さんの何気ない言葉が素直に胸に残った群像劇。良かった。ヨシカが営むカフェに集う女性たち。事情を抱えた従業員、会社の人間関係に悩むお客さん、小学生なのに学校での気苦労が絶えない友人の娘など。ごく普通の人たちだが、社会と自分とのすれ違いの悩みは内へ溜まる一方。でもパッと解決される訳ではないが、一喜が一憂を取り除いてくれることがある。その後も憂はあるだろうが喜だってあるはず。とき子さんが十喜子となり、名前の通り彼女にたくさんの喜をと思った。2022/04/30

ばう

81
★★★★ポースケ。ポースケ?最初そういうあだ名の人物の話かと思ったらなんとノルウェーの復活祭のことでした。『ポトスライムの舟』の5年後の物語。前作にも登場したヨシカの経営する喫茶店に集う7人の女性の日常が描かれています。小学生からOL、主婦、ピアノ講師、就活に苦労している娘のいるような女性までが皆、別に大事件が起こるわけでも無く、平凡な、でも疲れるし悩みも尽きない毎日を、それでも彼女たちは前を向いてしっかり生活しています。みんな悩みを抱えていてもそこから逃げずに生きているところが津村さんらしくて好き。2022/09/23

papako

70
『ポトスライムの舟』の続編。タイトル見たときに、絶対ポトスライムに『ポースケ』って名前をつけたんだ!と思ったら、全然違った。奈良でカフェを営むヨシカと、そのカフェにやってくる人たち。日常のもろもろ。そして『ポースケ』じっくり読ませてもらいました。芥川賞作家さんだけど、津村作品は好きだし、読みやすい。そしてめっちゃ前に読んだ『ポトスライムの舟』覚えてた自分、えらい!2020/03/07

TATA

69
奈良のカフェで開催される関係者皆さんによる一大イベント「ポースケ」。まあ、そこに至るまでその皆さんの事情や葛藤が大変生々しく、読んでるこっちがハラハラ。ホント、そのいちいちがやたらリアルで、決して明るい話ではないのですが、津村さんならではのユーモアがあちこちに散りばめられて個人的には大好きなのです。2022/11/29

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