出版社内容情報
「可憐な少女をガラス箱にコレクションするのは万人の夢であろう」。多くの人々が「少女」に抱いた情熱にまつわる思索。〈巻末エッセイ〉朝吹真理子
内容説明
古今東西、多くの人々が「少女」に抱いた「情熱」に、さまざまな角度からメスを入れた思索の軌跡。
目次
1(少女コレクション序説;人形愛の形而上学;アリスあるいはナルシシストの心のレンズ;犠牲と変身―ストリップ・ティーンズの哲学;東西春画考 ほか)
2(ポルノグラフィーをめぐる断章;近親相姦、鏡のなかの千年王国;処女生殖について;ベルメールの人形哲学;ファンム・アンファンの楽園 ほか)
著者等紹介
澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928年、東京に生まれる。東京大学仏文科卒。マルキ・ド・サドをはじめ数多くのフランス文学を翻訳・紹介。その他中世の悪魔学(デモノロジー)、美術評論、文芸評論、独自の幻想小説など幅広いジャンルで活躍。『唐草物語』で泉鏡花賞、『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。87年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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