内容説明
人が喜ぶおごられ方から天寿を全うする方法まで、人生のあらゆる場面で出くわすマナーの難題を作家・歌手・科学者十三人がするっと解決!愛を温めたい、気まずい空気を消したい、プロフェッショナルな仕事をしたい…この一冊が、大人の悩みを解きほぐす。しんどい心のコリに効く、楽しいマナー考。
目次
ニッチを生きるマナー
我が身を愛でるマナー
食こそすべてだマナー
エレガントに闘うマナー
愛を温めるマナー
死と折りあうマナー
忘れんぼうとマナー
気まずさを濁すマナー
プロが魅せるマナー
ちょっと待ってよ!マナー
ゆるしあうマナー
ハイテクはつらいよマナー
学びがしみるマナー
世界がたまげるマナー
孤独をあじわうマナー
節目をまたぐマナー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユメ
45
読むのを楽しみにしていたマナー考第2弾。様々な分野で活躍している方が執筆陣に名を連ねていて、バラエティ豊かなマナーの数々に驚いたり、笑ったり、頷いたり。人の数だけマナーがあることを実感する。その人なりのマナーを教えてもらうことで少しお近づきになれたような気分になり、まさにマナーを楽しんだ。初めて読む執筆者も多く、新鮮な読書になったと思う。「死と折りあうマナー」の章はどなたのエッセイにも感じ入った。いざ自分が死に臨したときにどうするかきちんと決めておくのも、周囲に負担をかけないためのマナーなのかもしれない。2017/04/07
団塊シニア
44
酒井順子氏の「年齢のマナー」年齢にこだわるのが日本人、例えば「私、いくつに見える?」明らかに実年齢より若いと思ってる人のセリフである、当然若い年齢の答えを期待している、若く見えますねというのは、この上ない褒め言葉である、しかしある程度年老いたなら、自分の老いを認めて受け入れることも大切な気がする。2017/05/22
mint-s
42
13名の方々(小説家.エッセイスト.生物学者等)がいろいろなマナーをテーマに書かれたエッセイがたくさん楽しめる♪1名が11~13編、1編が2頁なので次はどなた?という感じで楽しみました。高野さんは小説と同じく面白く、東直子さんは穏やか、角田さんの文章は以前から好き、綿矢さんも面白かった。2017/04/29
Nobu A
38
マナーシリーズ続巻。17年刊行。最新巻「ゆれるマナー」を最初に読了し計3冊目。福岡先生を始め豪華な顔ぶれ。未読の作家に巡り会える楽しみもある。しかしながら本書は失速感が否めない。マナーとはそもそも行儀・作法のこと。名称に託けて「ハイテクはつらいよマナー」「世界がたまげるマナー」等、なんじゃあそりゃあって目を覆いたくなるものも多く散見。酒井順子の「ケチのマナー」と乃南アサの「ちろちろのマナー」は興味深かった。畢竟、個人の考え方や視点を窺い知り、心の機微をどのように言語化するかに立ち会えるのが本書の良さ。2024/06/23
はるき
31
硬軟取り混ぜて色んな人がエッセイを綴る楽しいできでした。縛りは一応ありますが、皆好きなように書いてる気がします。面白かった。2017/05/05