内容説明
日本を脅かした外国船との戦闘から、長州征伐、鳥羽・伏見、北関東・北越・奥羽・会津、五稜郭までの様々な戦争の攻略陣形図を総覧しながら、戦闘の経過を詳述。さらに各藩の兵員・装備・軍制を分析、官軍と幕府軍の情報力・作戦力・統率力・機動力の相異を明らかにしつつ「史上最大級の内乱」を軍事学の観点から解読する快著。
目次
第1部 幕末の兵乱(外国軍艦の侵入;幕府批判勢力の台頭;高島流兵学の登場;鎖国の解除;露艦の対馬占領事件;幕府新軍の成立;攘夷戦争の敗北;長州征伐の失敗)
第2部 戊辰戦争(戊辰初期の戦闘;東国での戦闘;上野戦争;奥羽・会津征討の開始;北越戦線の停滞;奥羽征討すすむ;官軍若松城に迫る;奥羽諸藩降伏す;蝦夷地での戦;戊辰戦争のまとめ)
著者等紹介
金子常規[カネコツネノリ]
1916(大正5)年生まれ。陸軍士官学校卒。四九期砲兵。自衛隊に入隊後、幹部学校戦術教官、特科群長、富士学校特科副部長を歴任。2000(平成12)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
11
第一部 幕末の兵乱/第三章 高島流兵学の登場。清国で阿片戦争が起きた頃、高島秋帆は和蘭陀カピタンについて西欧兵制・戦術を学んでいた。前込めのゲベール銃、臼砲など。高島はデモンストレーションを行うが幕府の反応は芳しくなく、他人に伝授することは認められず(江川英龍にのみ伝授)。のち、江川は教授を許される。最初の門人は、佐久間象山、川路聖謨、桂小五郎、橋本左内、黒田清隆、大山厳、など。すでに外国船と戦闘経験のあった薩摩藩は兵法を洋式に統一する。2024/05/28
katashin86
1
戊辰戦争150年記念。幕末の異国船来航から函館五稜郭戦争までの動乱を、軍事という視点から分析していく一冊。2019/02/10
たくぞう
0
「詳説」というほど詳しくない。新たな発見をしようとしたら、肩透かしをくってしまう。著者の考察を楽しむための本。しかし、大村益次郎をあまり評価しない人って、結構いるんだな。2017/09/26
Ryuji Saito
0
2017年33冊目 2017/04/04
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