内容説明
人間への絶望と愛情、そしてとびきりのユーモアと皮肉。世界中の読者に愛された、戦後アメリカを代表する作家、ヴォネガット。その遺作となった当エッセイで軽妙に綴られる現代社会批判は、まるで没後十年を経た現在を予見していたかのような鋭さと切実さに満ちている。この世界に生きるわれわれに託された最後の希望の書。
目次
わたしは末っ子だった
「トゥワープ」という言葉をご存じだろうか
小説を書くときの注意
ここで、ちょっとしたお知らせを
さあ、そろそろ楽しい話をしよう
わたしは「ラッダイト」と呼ばれてきた
二〇〇四年十一月十一日で、八十二歳になった
人間主義者とはどういう人を指すかご存じだろうか?
何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにせよ
イプシランティの懐古的な女性
さて、いい知らせがいくつかと、悪い知らせがいくつか
わたしはかつて、自動車販売会社の社長だった
著者等紹介
ヴォネガット,カート[ヴォネガット,カート] [Vonnegut,Kurt]
1922年11月11日アメリカ合衆国、インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家として数々の作品を発表。アイオワ大学創作科での教師時代にはジョン・アーヴィングらを指導した。2005年に遺作となる『国のない男』を刊行後、07年4月11日ニューヨークにて逝去
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山県生まれ。翻訳家、法政大学教授。訳書は小説、児童書、ノンフィクション、絵本など五百点近くにのぼる。日本に「ヤングアダルト(YA)」というジャンルを紹介した。翻訳文学を紹介する小冊子「BOOKMARK」の発行人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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