内容説明
「蛇不老だ、捕まえろッ」火星辺境の町で素密素は荒くれ者から逃げる娘を助けるが…(第一話「火星の白蛇伝説」)。金星に降り立った怪人・達達の目的を突き止めて欲しいとの依頼を受け、素密素は謎の古代遺跡へと潜入する(第二話「金星“〓歌(ミンガ)城”の秘密」)。スリルとロマンに満ちた幻想SF冒険譚!短篇「“嵐”エンジン開発秘話」を併録。
著者等紹介
川又千秋[カワマタチアキ]
1948年、北海道小樽市生まれ。慶応義塾大学卒業。81年『火星人先史』で第12回星雲賞を、84年『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
6
新刊情報はネットで得ることが多いのだが、本書は書店の棚を見ていて発見。裏表紙の紹介文に「蛇不老(シャブロウ)だ、捕まえろッ」とか主人公の名前が素密素(スミス)とわかっては、買わざるを得ない。まして、C・L・ムーアに謝辞をささげているとあっては!生まれも素性も不明ながら、恐るべき雷杖使いである男の連作短篇集。全体に幻想風味が漂うが、作者のあとがきにもあるように伝奇的な要素も垣間見える。主人公の色が強すぎて相棒の印象が弱いきらいがあるが、冷静な中にも女性に弱い部分もあるなど人間味が感じられていい。続編も期待 2017/02/09
へいがぁ
3
どうもあとがきを読む限りでは新作のようです。いかにも70年代から80年代のスペオペ、伝奇の要素が色濃いのですが。オマージュの元は30年代なので、あまり気にせずに楽しめば良いのでしょう。2017/01/22