内容説明
一九六〇年代、新宿、ジャズ喫茶。デビスに涙し、アイラーに共鳴し、コルトレーンに文学を見た中上健次。「破壊せよ、とアイラーは言った」ほかエッセイを中心に詩、短篇小説までを全一冊に収める、ジャズと青春の日々をめぐる作品集。巻末にジャズ評論家小野好恵によるロングインタビューを併録する。
目次
1 路上のジャズ(青春の新宿;ジャズの日々;路上のジャズ ほか)
2 ジャズをきけ。ジャズを…(JAZZ;灰色のコカコーラ)
3 破壊せよ、とアイラーは言った(吹雪のハドソン川―アルバート・アイラー「ゴースト」;新鮮な抒情―テルオ・ナカムラ「マンハッタン・スペシャル」;日の光と排気ガス―マイルス・デビス「リラクシン」 ほか)
著者等紹介
中上健次[ナカガミケンジ]
1946年(昭和21年)、和歌山県新宮市に生まれる。65年、県立新宮高校を卒業後上京し、モダンジャズに熱中する。66年、同人誌「文芸首都」に加わり、小説や詩を発表する。74年、初の作品集『十九歳の地図』で注目を浴び、76年、『岬』で芥川賞を受賞。77年『枯木灘』で毎日出版文化賞を受賞する。92年(平成4年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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