中公文庫<br> 晩菊―女体についての八篇

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中公文庫
晩菊―女体についての八篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122062436
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C1193

出版社内容情報

はたかれる頬、蚤が戯れる乳房、老人を踏む足、不老の童女……文豪たちが「女体」を讃える珠玉の短篇に、安野モヨコが挿画で命を吹きこんだ贅沢な一冊。

内容説明

混浴温泉で出会った裸体の少女と意外な場所で再会する「美少女」。五十を越えてなお美貌をたたえる女と元愛人が互いの思惑を秘めつつ駆け引きをする「晩菊」。太宰治、岡本かの子、谷崎潤一郎、林芙美子、芥川龍之介、石川淳、森茉莉、有吉佐和子らが遺した“女体”をめぐる八篇に、安野モヨコが珠玉の挿絵で競演。少女から喜寿を迎えた老女まで…さあ、日本の「女体美」を味わいませう。

著者等紹介

安野モヨコ[アンノモヨコ]
昭和46年(1971)、東京生まれ。漫画家。「まったくイカしたやつらだぜ」でデビュー。エッセイスト、絵師としても活躍し、幅広い層から支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

100
太宰、谷崎、芥川、林芙美子、有吉佐和子…懐かしい作家らが遺した〈女体〉をめぐる八作品を、漫画家安野モヨコが選び、挿絵をつけたユニークなアンソロジー。さすが一流作家、女体の描写が映像になって瞼に浮かんできます。作家それぞれの個性があって面白い。太宰は混浴温泉で出会った美少女。女体から発する匂いに魅かれるようです。少女の乳房を「コーヒー茶碗のようだ」には笑ってしまった。谷崎の足フェチ主人公の妾は、美人ではない。谷崎の好みの女性像ではないだろうか。少女から喜寿の老女まで、すべてを紹介するには紙面が足りません。2019/08/02

takaichiro

93
安野モヨコが選者となり文豪男性作家4名、女性作家4名作の女性の深層を探る短編を集め、挿絵を付したアンソロジー。芥川は蚤の視点から女房の体を3ページ分の言葉でスケッチ。谷崎は今回足フェチ披露。男性陣はどうしても外見中心の作品。1年ぶりに会おうとの男からの連絡から2時間。「老いを感じさせたらは敗北」と若やいだ雰囲気を演出するためにあらゆる手段で化ける過程をじっくり書いた表題作「晩菊」(林芙美子)は、一番女性心理を突いている?他人の視点を気にして自分の演出に気と時間をかける礼儀は、男性も見習うべきかもしれない。2019/08/20

masa

67
少女から老女、ループしての妖女まで文豪たちの八篇。“女体”と副題につくことでエロを期待すると肩透かしを喰らいます。それでも大谷崎さんのイキイキとした変態っぷりは噂に違わず圧巻です。気高きfetishismとでも呼ぶべき堂々たる風格で『足フェチ』を高らかに宣言し「ねえ正直で健全なあなたたちならわかるでしょう?」と語りかけてくるのです。胸、鎖骨、手、耳、多くの読者は自らのフェチに思いを馳せることでしょう。現実でそんな話題になると、何も持たない僕はつまらないやつだと場を盛り下げるのが厭で、そっと姿を消すのです。2019/09/22

まつこ

57
八名の名だたる文豪の短編。やっぱり何はともかく谷崎潤一郎『富美子の足』。話には聞いていたのに読むと引くほど“足”ばかり。太宰治と芥川龍之介も期待を裏切らないthe女体。一方ストーリーが面白かったのは岡本かの子と林芙美子、有吉佐和子、石川淳。石川淳以外は女性ということもあって女が自分の体をどう感ずるか向き合うか、同じ女として勉強になった。特に『晩菊』は老いのお手本。他全てと一線を画したのが森茉莉。選者の安野さんは別の作品を漫画にしたいと述べてたけど、『曇った硝子』の独特さも画にしてほしい思った。2016/09/11

Vakira

55
太宰治さん本の購入を悩んでいるところにこの本発見。安野モヨコさんによる女体についての短編選集。文豪と呼ばれる巨匠8人の作品にモヨコさんがイラストを付ける。あら、艶かしい絵。My琴線ビビ~んと。8人の内僕が知っている作家さんは太宰、芥川、谷崎の3人だけ。残り5人は未読の作家だったので収穫、収穫。森茉莉、岡本かの子、有吉佐和子、林芙美子、石川淳を知りました。どの方も艶っぽい官能表現素敵。これを機に他作品読んでみたくなりました。2021/07/13

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