内容説明
大学で暗躍する『互助組合』の謎。反応を掻き混ぜる以外に使い道のない“スターラー盗難事件”。切断された銅像と雪の上の足跡。そして今回、Mr.キュリーこと沖野春彦がなんと被害者に!?この事件の謎に立ち向かうのは、イケメン俳優にして「春ちゃんラブ」の美間坂剣也。沖野リスペクトによる化学的知識を駆使して新たな名探偵となれるのか!?
著者等紹介
喜多喜久[キタヨシヒサ]
1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。現在は大手製薬会社の研究員として勤務。第九回「このミステリーがすごい!」大賞にて優秀賞を受賞(原題「有機をもって恋をせよ」)。2011年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
178
化学の謎から物語の謎へ、という変化を感じる。実際のところ、物理・科学的トリックは単純なものになり、むしろなぜそのトリックを使ったのか、というところに重点の置き方が変わっているようだ。第5話の化学トリックは私にもわかったが、もちろんストーリーの謎は解けなかった。沖野先生と舞衣の仲も、焦ることなく、ゆっくり変わっていくようだし、シリーズに期待が持てます。2016/04/02
takaC
146
途中、もしやこれでシリーズ完結かなんて思ったりもしましたが、最初の1年が終わっただけでした。引き続き定期的に読めるみたい。東理大に戻れない本当の理由って何だっけ?これから明かされていくのか?2016/04/20
yu
121
Kindleにて読了。合間に読んでおります。安定した面白さ。2019/10/06
ダイ@2019.11.2~一時休止
116
連作短編集。さすがにパターンを変えて変化球的作品もあり楽しめました。2017/08/15
hirune
88
古巣の大学から戻ってくるようにラブコールされたり、芸能界からオファーがあったり引っ張りだこの人気者な沖野先生、その実 大学に住み着いた猫に片想いする悲しい猫好きだった(笑)🐈最後の2話は沖野と舞衣が離れ離れでそれぞれ単独で事件に当たる趣向でした。どちらも単独だとちょっと寂しそうな雰囲気。やはり二人揃って事に当たっている方がいがみ合いながらも楽しそうですねー。2018/01/04