出版社内容情報
苦難の末に、インスタントラーメンを発明して世界の食文化を変えた男の、絶対あきらめない波乱万丈の人生。珠玉の名言集付。
内容説明
安藤百福の発明したチキンラーメンを創始とするインスタントラーメンは、わずか半世紀の間に世界で年間一千億食も食べられる地球食に成長した。この食文化の奇跡を起こした伝説的実業家とはどんな人間だったのか。世界中でミスターヌードルと呼ばれて尊敬される発明家の奇想天外な人生、常識を超えた発想の数々を集大成。
目次
第1部 安藤百福伝(起業;不屈;発明 ほか)
第2部 安藤百福かく語りき(逆境;創業;発明 ほか)
第3部 安藤百福年頭所感
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびbookworm
76
★4.【創業者伝記】日清がベンチャーから一大企業になるまで。伝記+名言集◆今、当たり前の即席麺はどうやって誕生したのか?(カップヌードルの発想は、米国の意外な食習慣をヒントに)(「広告」「TV」の力にいち早く気づき、予算を回す)◆度重なる苦難にあっても絶対あきらめない姿◆名言集。安藤は、戦中、冤罪で投獄・拷問され、死を意識した。この経験から、「食」で世の中を明るくしようという志が芽生えた。→【食足世平】【転んでもただでは起きるな!土でも掴んでこい】→「土」とは、大成する次の芽を育てる土壌、経験。不屈の志。2022/03/18
バネ
57
やっぱり戦後の日本の復興に寄与した人には敵わない。無一文からのチキンラーメン、そしてカップヌードルの発明である。今、ごく当たり前に頂いているインスタント食品は、百福さんのお陰様なのである。色々あって凹んでいた時だったので、この一言が沁みた。「人生に遅すぎるということはない」2018/12/26
梅ちゃん
28
2018.11.11 現在放映中のNHKの朝ドラ「まんぷく」関連で読みました。チキンラーメン、カップヌードルを発明した安藤百福さんはドラマよりドラマティックな人生を送られていたようです。それを支える奥様 仁子(まさこ)さんの苦労は並大抵なものではなかったでしょう。この本ではほとんど出てこられませんが。安藤サクラさん演じる「ふくちゃん」ぐらい明るい人やったんかもしれません。百福さんの『食足世平』(食足りて世は平か)は大いに納得できることばでした。2018/11/12
はるき
26
戦前の生まれで、苦学しながら働いて身を立てる。戦中戦後、商売の危機、困難に何度も立ち向かい続ける姿は感嘆ものでした。戦後を生き抜いた経営者は重みが違いますね。学問は勿論大事ですが、経験に勝る教師なしとは良く言ったものです。1/100で良いからバイタリティーを分けてほしい。と、すぐ人を当てにするのが私の欠点か2016/12/26
Kei.ma
22
安藤百福さんは、気合いの人に思う。それでいて表裏がない。だから、安藤百福発明記念館から出版されたこの本は、過去の日経「私の履歴書」や今の朝ドラとも狂いがなくて、心地よいのだ。こんな人と話やゴルフが出来たら愉快に決まっている。ともあれ、しばらくは、この本は私のバックの中に鎮座し続けるはずである。2019/01/31