中公文庫
秋月悌次郎―老日本の面影 決定版 (決定版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057715
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1121

内容説明

熊本の五高で同僚のラフカディオ・ハーンが、神様のような人と讃えた会津人。昌平黌に学んで学識が高く、戊辰戦時は軍事奉行添役を務めた。降伏を取り仕切ったため、裏切り者に等しい扱いを受けてきたが、本書はその汚名をそそぐきっかけとなった労作。明治に耐えて生きた秋月は後生に何を伝えようとしたのか。秋月と交流があった奥平謙輔論を併載。

目次

1 秋月悌次郎 老日本の面影(神のような人;法と道;詩と志;永遠に守るべきもの)
2 非命の詩人 奥平謙輔(「戦争」の会津;「政治」の佐渡;「革命」の萩)
3 「老日本の面影」前後(秋月悌次郎―維新の激動を越えて;加久藤ごえ紀行;司馬遼太郎と私)

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
1946年(昭和21)群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。法政大学大学院在学中に『若き北一輝』(現代評論社)を発表。以後、日本の思想・政治・文学についての評論活動を展開。現在、麗澤大学教授。著書に、『北一輝論』(講談社学術文庫)、『近代アジア精神史の試み』(岩波現代文庫、アジア・太平洋賞受賞)、『評伝北一輝』(全五巻、岩波書店、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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広瀬研究会

2
萩の乱で命を落とした奥平謙輔との交流を中核に据えている所が良かった。戊辰の敗戦を胸に抱きつつ明治を生きた秋月と、一度は勝者の側に立ちながら反乱に身を投じた奥平。それぞれの悲哀に胸がいたむけど、生き残った秋月の方がつらかったろうなと思う。それだけに、晩年の加久藤ごえのエピソードが心にしみる。2015/08/23

はち

2
ちょうど八重の桜で会津戦争が終わったところだから読んでみた。妙に読みにくかった。2013/07/22

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