内容説明
平安時代の終わり、海から歴史はつくられた。唐物の流れる海の道、そこに躍動する野心家たち。正盛・忠盛・清盛とつづく、平家三代の興隆を、大宋国との交易による富の蓄積、海洋経済の視点からダイナミックに描きだす。
著者等紹介
服部真澄[ハットリマスミ]
1961年東京生まれ。編集製作会社勤務わ経て作家に。95年『龍の契り』でデビュー、97年『鷲の騙り』で第十八回吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
1
平家三代正盛、忠盛、清盛を描いた作品。まさに副題の通り海の物語り。大河ドラマも見てないし、どのように平家が力を持ったのか知らなかったが、宋との交易による商いの力を利用してうまく昇進していったとは思わなかった。ただ平家3人より周りのことばかりであまり目立たない。下巻の清盛の活躍に期待する。2013/02/20
ぐ〜ち
1
大河ドラマを見て、平氏のことをまるで知らないことに気付いた。著者である服部さんのことも全然知らずに読んでみたら、これがとんでもなく面白い。平氏が力を持った背景に、海の道を使った宋との交易があったということに刮目。 三代ということなので、それぞれの生い立ちなどは描かれておらず、上巻の最後でいきなり成人した清盛が登場するあたりはちょっと物足りないように感じる。だが、大きな時代の流れとしてはとてもよく描かれている。下巻が楽しみだ。2012/09/27