内容説明
元セゾングループ代表にして、詩人・作家。反発していた父のもと実業界に入った若き著者は、二つの名前を往来しながら、経済躍進の立役者として時代の渦中を進んでゆく。マッカーサー、吉田茂、本田宗一郎、三島由紀夫など、政治家、財界人から芸術家までの幅広い交遊エピソードとともに、戦後の諸相を描く貴重な半生記。
目次
堤康次郎とアメリカへ行く
不確かな回心
明治は遠くなりにけり
坂の上の雲
中野重治との出会い
文学の門の前で
経営者の孤独について
小林一三という聖域
小林一三の残光
夜の市長の訓戒〔ほか〕
著者等紹介
辻井喬[ツジイタカシ]
1927年東京生まれ。詩人・作家、元セゾングループ代表。経営者・堤清二としての活躍が知られる一方、精力的な創作活動で多彩な作品を生み出す。著作に詩集『異邦人』(室生犀星詩人賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞)、『鷲がいて』(読売文学賞詩歌俳句賞)、『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞)、小説『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞)、『父の肖像』(野間文芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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