中公文庫<br> ブラディ・ローズ

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中公文庫
ブラディ・ローズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122056176
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨。彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げたばかりだったが、主の妹・晶はじめ屋敷の一同は新しい花嫁を歓迎する。やがて、花梨のもとに悪意をむきだしにした脅迫状が届くようになり―。差出人はいったい何者なのか?傑作サスペンス長篇。

著者等紹介

今邑彩[イマムラアヤ]
1955年(昭和30)、長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。会社勤務を経て、フリーに。1989年(平成元)鮎川哲也賞の前身である「鮎川哲也と十三の謎」に応募し“十三番目の椅子”を『卍の殺人』で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

326
今邑彩さんの第2作目は前作とはガラリと雰囲気が変わった心理サスペンスの異色作ですね。本書はストーリーがシンプルその物ですので、最初の方ではこんなに簡単な設定で長丁場を最後まで持たせられるのかいなと心配になりましたね。第1部では薔薇に関する長ったらしい蘊蓄も披露されて失礼ですが些か退屈さも感じられましたが、中盤から後半にかけてグッと盛り返しまして、これはどうやらそんなに単純な話ではなさそうだぞと思えてきだすと案の定、終盤に強烈などんでん返しが用意されていたのですね。でも前半では相当の忍耐を覚悟して下さいね。2021/12/17

りゅう☆

101
水曜日の午後に苑田兄妹の薔薇邸で楽しいひと時を過ごす花梨。天使の幻を見て飛び降りた亡妻雪子のことを話題にするもお互い惹かれ始めた二人。だが苑田は良江と再婚していた。そして良江が飛び降りる瞬間を見た花梨。その後、苑田と結婚し薔薇邸女主人へと収まる花梨に怪文書が送られてきた。良江も何通も手紙を受取り病んで殺されたのかもしれないことを良江の日記で知る。花梨も殺されるのか?手紙の送り主は誰?死んだ雪子との関わりは?様々な憶測が心を蝕んでいく感じ。日記の違和感に気付き、雪子の真相に驚き。めでたしめでたし…と思うも→2021/03/15

yukision

87
3人目の妻として薔薇の咲き乱れる屋敷に迎えられた花梨。前妻は二人とも謎の死を遂げていて,間もなく花梨にも脅迫状が届く。誰もが怪しく感じられる,薔薇の香りに噎せ返るような雰囲気の中での意外な展開。満足できた。2022/01/06

aoringo

81
むせかえるような薔薇に囲まれた洋館で自殺をした二人の妻。そして3人目の妻として招かれる主人公。やがて悪意のこもった脅迫文が届くようになるが、どの人物も怪しい・・・。あっなるほどとなったあとの、更に最後の終わり方・・・。この感じを味わいたくて今邑さんの本をよむのがやめられない!もっと色々読んでみよう。2019/10/10

さっこ

74
美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに三番目の妻として嫁いだ花梨。屋敷の住人は誰もかれもが一番目の妻雪子との思い出に絡められていた。花梨のもとへ脅迫状が届きだし、自殺した二番目の妻の日記を頼りに犯人を捜していく。終盤に意外な結末が用意されていて、エピローグでも残酷さをまとって終わりました。ホラー風味のミステリ。2021/07/05

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