内容説明
平民社創設者、海外文学の紹介者にして名翻訳家、フェミニスト、投獄された社会主義者第一号…。多彩な顔を持ち、激動の時代を生き抜いた堺利彦が「萬朝報」記者になるまでの勉学と放蕩の日々を回想する。巻末に師弟の関係にあった荒畑寒村による献辞のほか、改版にあたり新たにノンフィクション作家、黒岩比佐子による解説を付す。
目次
第1期 豊津時代
第2期 東京学生時代
第3期 大阪時代
第4期 二度目の東京時代
第5期 福岡時代
第6期 毛利家編輯時代
著者等紹介
堺利彦[サカイトシヒコ]
1870(明治3)年、福岡県豊津町生まれ。第一高等中学校(後の旧制一高)中退。大阪で小学校教員となるが、『浪速文学』などに拠って文筆生活に入り枯川と号す。1899(明治32)年、「萬朝報」記者となるが、日露開戦に際し、非戦論の立場から幸徳秋水と同社を辞し、週刊「平民新聞」を発刊、反戦と社会運動の第一線に立つ。1906(明治39)年、日本社会党を組織、08年赤旗事件で入獄し、1910(明治43)年の大逆事件の厄を免れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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