中公文庫<br> 漂泊―警視庁失踪課・高城賢吾

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中公文庫
漂泊―警視庁失踪課・高城賢吾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 449p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122052789
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

ビル火災のバックドラフトに巻き込まれ負傷した明神。鎮火後の現場からは、殺しの痕跡のある身元不明の二遺体が出た。犯人による隠蔽目的の放火だったのか。傷つけられた仲間のため、高城は被害者の身元を洗う決意をする。調査の中で、ひとりは捜索願の出されていた作家ではないかとわかり、事態は思わぬ方向に進んでいく。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

306
売れっ子作家が失踪した。焼け跡から見つかった焼死体は、果たして彼なのか?!売れっ子作家の心情を、堂場さんご本人に置き換えて読んでました。「ミステリーなんて、一瞬盛り上がってすぐ消える花火みたいなもんだ」。なんたる孤独、なんたる苦悩。北海道警から研修に来ているはなちゃんが、めちゃくちゃカッコいい。今後、彼女がどのように絡んでくれるのかが楽しみ♪2017/05/18

Tsuyoshi

76
シリーズ第4作。ビル火災のバックドラフトに巻き込まれてしまった事を契機に鎮火後に残った二人の遺体の真相を追う展開に発展していく話。途中で筋書きが想像できてしまった分驚きはなかったものの、作家の世界の厳しさや産みの苦しみ、失踪課の面々のやり取り等々飽きさせる所がなく楽しく読めた。 2018/09/22

ゆか

64
今回の失踪人は小説家。なので、小説家の苦悩などが、そのまま作者の苦悩なんじゃ?と感じながらの読了となった。売れない作家は売れる作品を書くために苦悩し、売れる作家は売れなくなる事を恐れ、自分が書きたい物ではなく、エンタメ要素の強い作品を世の中に出していく。どちらも苦悩ですが、やっぱり文章を書けるのは私の中では尊敬に値する人達だなぁ~。本作を読了して、作家さんの転向などもあるので1冊だけではなく、2冊は読もうと思いましたが、苦手な作家さんだと1冊目で思うとなかなか難しいんですよね~。2018/10/01

s-kozy

59
これは結局、著者の苦悩と言うか、言い訳を描いた作品ということなのかな?まぁ、そこそこクオリティは保てているので次作も読んでみよう。期待されているような作品を同じパターンで書くことは辛い面もあるんでしょうね。2013/04/03

金吾

54
失踪者を探す過程で新たな失踪者がわかり、事件解決に繋がっていく一連の流れはパターン化し始めておりわかりやすいです。また登場人物のキャラクターが固定化されているのもシリーズ物の醍醐味だと感じました。推理作家が作品と実際の犯罪の違いを述べる部分はクスッとしました。2021/02/20

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