中公文庫
格差ゲームの時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122052178
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C1136

出版社内容情報

大反響を呼んだ『不平等社会日本』から二年。「みんなが一番」が崩壊した今、なぜ人々は「格差」について語りたがるのか――その病理と私たち自身の欲望とを犀利な言葉でうつしだす。

内容説明

『不平等社会日本』で、一億総中流の時代の終焉を論じ、大反響を呼んだ著者が、相前後して各紙誌に発表した論考を集成。00年代の日本を覆う漠たるイメージに、犀利な言葉がかたちを与え、私たち自身の「欲望の現在形」をうつしだす。

目次

1 大衆憎悪社会
2 階層の閉域 言葉の閉域
3 00年代の格差ゲーム
4 暴力の現在形
5 横断されるメディア
6 不平等から格差へ

著者等紹介

佐藤俊樹[サトウトシキ]
1963年広島県生まれ。東京大学文学部社会学科卒。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京工業大学工学部社会工学科助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授。社会学博士。専攻は比較社会学、日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あきあかね

20
 中公新書の『不平等社会日本』が注目を浴びた著者の論考集。格差問題を中心に幅広く日本社会の抱える課題を取り上げており、社会学者ならではの論理的で明晰な分析は鋭さを帯びている。 本書が書かれた2000年代は小泉構造改革の中、格差問題や自己責任論が大きな論点となっていた。これまでの、ゆくゆくは機会の不平等が改善されて行くだろうという「可能性としての中流」の夢が崩れてゆき、自己責任論の声が大きくなる。著者は必ずしも自己責任を否定するわけではないが、機会の平等が守られている部分は自己責任とし、⇒2021/11/08

川上

0
ノイマンの夢はよかったんだけど、これは社会学やってるおっさんがマクロな視点で語っちゃってますってだけで退屈。2000年って時代も微妙だなぁ、2000年以降の一年一年って変化があり過ぎて、切り取りにくいんだよね。年を取ると説教したがる人、物事が分かったような気になって偉そうになる人、なっちゃうよね。人はだいたい愚かだわ。やだやだ。2015/07/18

hideko

0
経済学と社会学との格差の基準の違い、データーの読み方等、他の格差論との立ち位置の違いが良く解った。 今起きている事を、今語る事の難しい。だからこそ謙虚でいたい。2013/09/29

すいか

0
あざやかな指摘が数多い。2010/03/18

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