中公文庫
論語抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051898
  • NDC分類 123.83
  • Cコード C1195

出版社内容情報

ひもとくたびに『論語』は深く新しい。中国歴史小説の第一人者が、簡潔な文章を様々に読み解きながら先人の叡智を探り出す。最高の導き手による、アジアの「古典の中の古典」へのいざない。

内容説明

中国の歴史と、そこに浮沈する多彩な人間像を描きつづけてきた著者が、幼時より親しみ、常に座右の愛読書としてきた『論語』。孔子とその弟子たちの言行録に、人間を、自分をみ、世界を、歴史を考える。最高の導き手による、アジアの「古典の中の古典」への誘い。

目次

学而第一
為政第二
八〓(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛霊公第十五
季氏第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
堯目第二十

著者等紹介

陳舜臣[チンシュンシン]
1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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中村禎史

2
面白かった。 孔子が弟子によって言うことを変えていた、孔子は自分のオリジナルではなく、昔からあった言葉を使っていた、等等意外なことをたくさん教わった。 論語が今までどのように解釈されてきたか、その変遷を見るのも面白い、とは、古典とはまったく奥が深い。 何より、有名な冒頭の章(朋あり遠方より来る・・・)の最後:人に分かって貰えないからと言って、怒らないのが君子、と言うのは、耳が痛かった。 君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず、と言うのもこれからいつも肝に銘じて行きたい。 陳先生、有難う。2011/06/11

AkiyoT

0
弟子のそれぞれの個性が垣間見れて非常に面白い。孔子と弟子たちの生き生きとした姿を感じることができた。 省略されている部分の解釈で捉え方が変わってくるのも興味深い。2013/07/03

地雷原

0
うおお、「民は之に由らしむべく、之を知らしむべからず」(泰伯第八)って、「民には詳しいことを教えず、依存させよ」じゃなく、「民を従わせることは出来るが、理由を説明するのは難しいことだなあ」って意味だったのか! これは目から鱗が落ちた。そしてこれまでの無教養を羞じる。2011/09/11

jiroukaja

0
[図書館本]以前読んだ『小説十八史略』の語り口を思い出した。2010/05/02

io

0
解説がとてもやさしく面白くてスラスラ読めた。できれば現代語訳も並べて欲しかったけど…解説の中に埋もれて、結局どういう事だったんだろ?と思うところもあった。一つの文章に諸説あるようで、これほど読み継がれてる書でも本来の意味がわからなくなったりするもんだと思うとちょっと切ない気持ち…。156ページの「歴史は正しく書かねばならないという観念がきわめて強かった」の部分が印象的でした。いつから変わってしまったのやら…2018/04/14

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