出版社内容情報
印象派の桃色の霧の奥にみえかくれするデカダンスの黒い影。印象派という枠組みを離れ、その悪魔的な素顔に切り込んだ、従来のドビュッシー観を一新する画期的な評伝。
内容説明
神秘思想・同性愛・二重人格・近親相姦・オカルティズム…。印象主義という仮面の下に覗くデカダンスの黒い影。従来のドビュッシー観を覆し、その悪魔的な素顔に斬り込んだ、一線のピアニストによる画期的評伝―没後90年。頽廃の作曲家の光と闇。
目次
一八七一年秋
ヴァニエ夫人と艶なる宴
「黒猫」
一八八四年春―デカダン元年
レッテルとしての印象主義
悪い冒険
“牧神の午後への前奏曲”
“ペレアスとメリザンド”
ピエール・ルイスとルネ・ペテール
リヒャルト・シュトラウスとロマン・ロラン
ポーにもとづくオペラ
ドビュッシーの二律背反
色彩の選択
ジキルとハイドのドビュッシー
ドビュッシーとオカルティズム
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、フランス音楽の分野で初の学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞受賞。演奏と執筆を両立させ、著書には『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(日本エッセイストクラブ賞)などがある。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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