中公文庫
革命戦争回顧録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 420p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049819
  • NDC分類 259.1
  • Cコード C1120

出版社内容情報

カストロとともに困難を乗り越えて、キューバ革命を成功するまでの回想録。状況分析、人身掌握の才を発揮し、革命を達成するまでの軌跡が克明に描かれる。

内容説明

カストロとの運命的な出逢いからキューバ革命を達成するまでを回想する。困難を乗り越えて、状況分析、人心掌握の才を発揮する軌跡を克明に描く。本書はゲバラ本人による加筆訂正を反映した二部構成の決定版。過去の戦いを追想する一方で思慮深い政治的分析を加えている。生誕八〇年を記念し訳し下ろし。

目次

第1部 キューバ革命戦争回顧録(序幕;アレグリア・デ・ピオ;ラ・プラタの戦い ほか)
第2部 キューバ革命戦争について(革命の始まり;彷徨;ピノ・デル・アグア戦 ほか)
追記(フィデル・カストロへ(侵攻について)
革命の罪過
リディアとクロドミラ)

著者等紹介

チェ・ゲバラ[チェゲバラ][Che Guevara,Ernesto]
1928年、アルゼンチンの中産階級に生まれる。幼少より喘息をわずらい、医師を志す。医学博士号取得後、南米放浪中に亡命者グループと交わり、グアテマラの革命に参加したことから、民衆の解放と革命の必要性を痛感。メキシコで出会ったカストロとともにキューバ革命を牽引して成功に導く。その後ラテン・アメリカ全体の革命を導くためにキューバを離れ、ボリビアで活動を続けたが、1967年、政府軍に捕らえられて射殺される

平岡緑[ヒラオカミドリ]
福岡県に生まれる。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バズリクソンズ

22
当時バティスタ政権をクーデターにより陥落する迄を勿論戦闘に参加したゲバラ本人による回顧録。その描写は生々しく多くの犠牲を払うのは覚悟の上で案外ゲリラ戦に対する訓練や技術が未熟であった事を赤裸々に綴った事実は意外であった。ゲバラの正直さとカストロの存在無くして革命は成立し得なかった事が細部に渡って書き込まれている。時代背景とキューバという国の政治体制で起こった闘争であるが、長い歴史を遡ると日本も内乱を繰り返して国の基盤が築かれていった事を思うと沢山の犠牲の上に成り立っている事はいつ何時たりと忘れてはならない2023/05/05

ASnowyHeron

14
過酷なゲリラ戦の行動記録のような作品だった。なぜ、チェ・ゲバラがこんなに有名なのか、どんな思想のもとに活動していたのかを知りたくて、手にした書籍だったが、そもそもそういう趣旨のもとに書かれた作品ではなかったようだ。もっといろいろな背景を知ってから読めば、違った感想になったのだろうか。2016/03/15

Satoshi

12
キューバ革命に至る戦いについての回顧録。時には自己陶酔しながら、時には客観的に戦闘や戦闘も裏切者への処刑を描く。革命とは活動家だけが犠牲になるのではなく、一般市民の努力と犠牲がある中で実施されることであると明言している。この強い意志は私を含めた日本人には重く感じるが、これが現実。連合赤軍、日本赤軍もゲバラの影響を受けたのであろうが、この根本原理を理解できない日本人にはうけない。2023/03/15

テツ

9
僕の人生に多大な影響を与え僕の本名の由来にもなっているサルトルが「ゲバラは20世紀で最も完璧な人間だ」と記しているのを知ったときからゲバラ関係の本は何となく読むようにしている。確かに『実存は本質に先立つ』ということを実践しながら生涯を走りぬけた人ではあるんだろうな。彼の人類に対する責任感(それの是非は置いておくとして)は何を根源としたモノなんだろうか。2015/02/16

波 環

6
2023夏に私は90日間のヨーロッパ徒歩旅行をしたわけですが、スペインにいまもゲバラの肖像をかかげるレストランがあり帰ったら読もうと思っていたものでした。重い荷物を背負って山の中を時には雨に打たれても歩き続けなければいけないゲリラの忍耐の姿が描かれています。熾烈な銃撃戦回顧に名もない協力者への追悼文が挟まっているのもこの人らしい。カストロとゲバラは差し詰め、近藤勇と土方歳三。同じ目標ながらあるとき別れて進まなければいけない運命でした。お酒を飲まないからこの人はたくさんの著作を残せたんだなあとも思います。2024/01/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/490675
  • ご注意事項

最近チェックした商品