中公文庫<br> 偽満州国論

電子版価格
¥942
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
偽満州国論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122045422
  • NDC分類 222.5
  • Cコード C1130

出版社内容情報

評論家・武田徹の「共同体論」三部作、文庫化第二弾のキーワードは「満州」。近代日本における国家イメージは、満州を舞台にいかに展開されたか。

内容説明

人工国家「満州国」―甘粕正彦は日本国体の幻想を追い、石原莞爾は「理想の楽土」を見た。甘粕・大杉架空対談、国家と言語の密接な関係…。日本とは、日本人とは。共同幻想の産物としての満州国をテキストに、多角的な視野と柔軟な方法論、冒険的な手法で「国家」を読み解く。

目次

はじめに―それはもちろん、ひょっこりひょうたん島、ではない
夢で逢えたら
幻想国家への旅―都市的なものを巡って
ふたたび幻想国家への旅―文化はデザインできるか
国体論と日本語論
共同幻想再論
贋札ばらまけ、アラスカよこせ
血と大地と情報と―満州国とスペースインベーダー
あとがきにかえて ふたたび甘粕と大杉の対話

著者等紹介

武田徹[タケダトオル]
1958年生。ジャーナリスト。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了後、分析的・批評的手法を特徴とするノンフィクション作家、評論家に。執筆と平行して複数の大学でメディア表現関係科目を担当、2003年10月からは東京大学先端科学技術研究センター特任教授(ジャーナリスト養成コース)を兼務。『流行人類学クロニクル』(日経BP社)で2000年度サントリー学芸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

7
国家とは何なのか。それが満州国を考える事で浮かび上がってくる。国家とは共同幻想である。それを立論した吉本隆明の論理は破綻しており、彼の詩人的特質をあらわにした。法と国と民のあり方を、縦軸に国家的共同体、横軸に都市的共同体を据えて考察する国家論。田中智学から石原莞爾、また、宮沢賢治を経由し吉本にまで通底する日蓮の教えにおけるメシア論についての触れ方もたいへん興味深い一冊である。2015/09/26

guanben

1
中国では「満州国」のことをクニと認めてないので「偽」をつけて表記します。では「国家」とはなんなのか。論理がとっちらかってて主張がわかりにくい。言語や文化等でザクッと一括りにした固まりみたいなモノを指すように、為政者たちが仕向けていったってことに落ち着くのかな。言わば「想像の共同体」ってやつ。2019/11/12

キミ兄

0
甘粕と大杉の架空対談から始まる「新国家創設」論。ひょっこりひょうたん島との対比。☆☆☆☆。2011/08/01

tkm66

0
割と好きだった、との覚えが。2005/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/209478
  • ご注意事項

最近チェックした商品