中公文庫<br> 歌々板画巻

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中公文庫
歌々板画巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 87p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122043831
  • NDC分類 733
  • Cコード C1192

内容説明

「この板画は、わたくしの、今後の板画への大きな道をつけてくれたもののようです。」(棟方志功)、「見てゐると興趣尽きるところを知らない。お蔭で歌までが幾分立派になつたやうな気がする。」(谷崎潤一郎)。互いに敬愛しあう、二人の天才によってうみだされた珠玉の板画歌集を完全収載。巻末に全集未収載対談「歌々板画巻をめぐって」を付す。

著者等紹介

谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
明治19(1886)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治43年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和40年7月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和24年には文化勲章を受けた

棟方志功[ムナカタシコウ]
明治36年(1903)、青森県青森市に生まれる。高等小学校卒業後、家業を手伝い、また青森地方裁判所給仕をしながら絵を描き始める。昭和3年、板画の道に入る。同年、油絵が帝展に初入選、その後柳宗悦、河井寛次郎らの薫陶を受けながら板画の制作を続ける。昭和13年、板画『善知鳥』で帝展特選となる。戦後国際的にも注目され、昭和30年サンパウロ国際美術展版画部で一等賞、昭和31年ヴェネチア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受ける。昭和40年朝日文化賞、昭和45年毎日芸術大賞を受け、同年文化勲章を授与される。昭和50年9月没
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

113
歌が谷崎潤一郎で、版画が棟方志功という絶妙の組み合わせ。私は谷崎潤一郎が歌を詠んでいたことは知らなかったのだが、日本語の美を実感させるものが多くて、感心した。棟方志功の版画も素晴らしく、素朴な情感を漂わせた構図の中に気品のある艶めかしさが滲み出ている。お気に入りの歌を一つご紹介。「すずみにと川辺へいづる吾妹子に蛍も添うてわたる石橋」2015/06/08

メタボン

33
☆☆☆☆二人の芸術家の火花を散らすような共作が素晴らしい。棟方の版画の女性は表情も良いし、腰つきが官能的。特に曼殊沙華の首画はエロティック。細雪を題材にした欄干から姉妹が鯉を見ている首画、京都北白川の首画、伊豆の鰹の首画、よき人のよき衣の首画が好き。一番好きなのは日本人らしい感性の「しめやかに団欒(まどゐ)しをればさや〱(さや)と障子にあたる薄雪のおと」。巻末の対談も素晴らしい。いくつもはっとする言葉が出てくる。「字もやはり絵」「いい刀は心が入らない。小学校の彫刻刀を使う。怪我するくらいになると折れる。」2020/02/19

桜もち 太郎

7
棟方は「今後の版画への大きな道をつけてくれた」と、谷崎は「お蔭で歌までが幾分立派になった」と語るように二人の天才が共鳴し合った作品です。好きなのは「姉妹が袖打ちかけ氏し欄干に緋鯉真鯉らけふもつどひ来」で、まるで細雪そのものの版画が見事。驚いたのは棟方の使う刀は小学生が使う安物ということ。やはりすべては才能と言うことなんでしょうね。2015/08/14

ダイキ

6
「糸桜ゆたにしだれて菅の根のながき春日をなに夢むらん」(平安神宮にて)・「柿の実の熟れたる汁にぬれそぼつ指の先より冬は来にけり」 2021/12/27

拓陽(いっぽまえへ)

5
今考えても、凄い二人のコラボレーションです。2014/04/14

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