出版社内容情報
エディプスコンプレックスの語源でもある「オイディプスの悲劇」。実父を殺し実母と交わる。その裏側の様々な行き違い。彼の悲惨な生涯を鮮烈に描く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisu
10
キリがないのでレポート作りは置いといて、とりあえず一度最後まで読もうと思う。この巻は、エロスとプシュケ、テバイ国のお話がメインです。各章終わりの漫画家さんのコメントが面白いです。日本神話との共通点とか。巻末の解説もお役立ち。2017/02/09
Nana
6
「私の子作りはこのように正義、秩序、美、芸術などを生み出したのだ。私の子作りなくしてはこの世は原始の暗闇のままなのだ」(第4章)多神教はロマンがある!しかし相変わらず大神ゼウスの種まき活動が多くのトラブルを招く。同性愛が普通にあったギリシャ神話がメジャーな宗教のまま歴史が進んでいたら、今頃はLGBTQも当然に普通な社会になっていたかもしれないと思った。エロスとプシュケの話が好き!2022/05/15
あおい
5
エロスとプシュケの恋の話はいろんな試練がありつつもハッピーエンド。アレスの龍を殺した事により呪われたテバイ王国。悲劇の連鎖が止まらない。2021/01/05
Tomoko 英会話講師&翻訳者
5
エロス(キューピッド)とプシュケの話、テバイ王国の悲劇。恋を知って成長するエロス。間違って矢を射ったのか。2017/02/05
SK
3
1冊まるごとオイディプスかと思っていたら、いきなりエロスとプシュケが出てきて、面食らった。ギリシア悲劇をシリーズ化したマンガだったか。蛇を打って性別が変わったり、ゼウスとヘラの性的快感論争に巻き込まれたのが、テイレシアスだったか。ソポクレスの『オイディプス王』とは、細部が若干違う。例えば、ライオス存命中にスピンクスが出没している。しかも、展開がだいぶ駆け足なので、ドラマ性が減じている。これでは、盛り上がりに欠ける! 2018/07/08