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中公文庫
東ゴート興亡史―東西ローマのはざまにて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122041998
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C1122

内容説明

西ローマ帝国を滅ぼしたフン族の国を、この小さな王国が滅ぼし、一世紀後にこの国を、東ローマが滅ぼした。盛衰を繰り返すゲルマン系の小さな国々の一つを取り上げ、人物像を中心に流れを追って、いきいきと描く。

目次

民族大移動の時代
イタリアの東ゴート王国
テオデリックの晩年と死
ユスティニアヌス一世とその世界
破滅への道

著者等紹介

松谷健二[マツタニケンジ]
1928‐1998。東京生まれ。翻訳家、ドイツ文学研究家。東北大学文学部文学科卒。専攻は独文学。静岡薬科大学講師、山形大学人文学部助教授、教授を経て、1978年フリーの翻訳家となり、のちには小説も手がけた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aisu

19
オドアケルが476西ローマ帝国を滅ぼす。ゲルマン人でアリウス派。ラヴェンナにいた彼を東ゴートのテオドリックが殺して、以後約30年イタリアを東ゴート王国として支配。中身はそのまま、軍を強化。ある意味暫く平和に。この辺がパクス・バルバリカ?この本では蛮族という言葉は出てこないが。テオドリックの死後、その娘アマラスンタの物語。彼女の息子(テオドリックの孫)は幼く、彼女の再婚相手は失脚し。一方東ローマ皇帝はユスティニアヌス。将軍ベリサリウス。東ゴートは王がヴィティジスに。ローマで攻防戦。2015/06/10

中島直人

11
ランゴバルド族と比べ、テオドリック大王以外ほとんど印象の無い東ゴート族の歴史。ローマ帝国に与えた圧倒的な影響に比べて何故こんなに印象が薄いのか、それが知りたくて読んでみたが結局分からずじまい。前半はフン族に圧倒され、後半はユスティニアヌスにすり潰され、本当についていない民族。2014/04/09

Saiid al-Halawi

10
テオドリックとかみたいな有名どころ以外は血縁関係が相当面倒なことになってて読みにくかった。それと色つき蛮族のアッティラさん2013/04/12

7
カルタゴに続き同著者2作目。カルタゴに比べると思い切り小説調に舵を切り、テオドリックを中心とした東ゴートの栄枯盛衰活劇という雰囲気で非常に楽しく読めた。意外と(?)存在感を発揮する東ローマ帝国を脅威に感じつつ西ゴートやフランク、ヴァンダルといった周辺諸国と戦国時代ばりの歴史を繰り広げていて面白い。難癖つけるならオドアケルとユスティニアヌス以外は聞きなじみの無い名前で頭に入ってこないくらいか。可能ならフランク史やランゴバルト史も書いてもらいたいものだが、3作目のヴァンダル史さえ入手困難な現在では無理かなぁ。2012/10/30

roatsu

6
欧州を大移動したゲルマン諸族の一部族、東ゴートの盛衰史。世界史では一キーワードだけれども紐解けばこれほど複雑で壮大なドラマだとは、と一気に読んでしまった。文中にある「子供の仲良しクラブではないのだから」のフレーズは秩序なき当時の混迷・支配者の流転のめまぐるしさをよく表していると思う。時を経た現代の国際社会にもそのまま当てはまるけど。その嵐のような史劇の下で翻弄されつつ淡々と生きる市井の人の口を借りて始まり、そして終わる物語の運びも感慨深かった。ローマ史をある程度知って読むと更に面白いと思う。2014/11/16

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