中公文庫
法華経―真理・生命・実践

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  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122041257
  • NDC分類 183.3
  • Cコード C1115

内容説明

中国隋代に樹立し、最澄によって伝えられた天台思想が大乗経典で釈迦の正説と仰がれ、中核になった歴史過程を明らかにする。信仰対象として、人生の指針として、政治の理念として信奉した高山樗牛、宮沢賢治、尾崎秀実、北一輝などが形成した思想の系譜も辿る。

目次

第1章 法華経の成立(経典は仏説か;法華経の成立過程)
第2章 法華経の思想(法華経の三大思想;法華経の思想展開)
第3章 法華経と日蓮主義(近世の日蓮信奉者;近代の日蓮主義者)

著者等紹介

田村芳朗[タムラヨシロウ]
1921(大正10)年、大阪に生まれる。1949(昭和24)年、東京大学文学部印度哲学科卒。東京大学教授を経て、立正大学教授。文学博士。専攻、日本仏教思想史・日本思想史・仏教哲学。1989(平成元)年3月逝去
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感想・レビュー

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しんすけ

18
現役も終わりが近い五十代後半の頃、本書を常に携帯していた。 良いこともあったがそれは数少なくて、苦労ばかりが多く絶えなかったことを振り返るようになっていたからだろう。 そして、妙法蓮華経譬諭品第三の「三界無安 猶如火宅」に共感を抱いた昔を思い出していたと思う。 虚無感のように受け取られそうだが、本書はそれを覆す力を持っていた。 最初の部分で原点主義が真理を形骸化する危険性を説いている。伝承に誤りはあるかもしれないが、原点を読めば必ずしも真意が解かるというものではない。2022/10/07

aki

0
なんじゃ、これは。「法華経の成立」「法華経の思想」「法華経と日蓮主義」の3章からなっているのだが、第3章、法華経と関係ないだろ。日蓮の本に入れるなら、まだわからないでもないが、法華経の本に入れたらいかんよ。第1章も仏教史から始めているものだから、初めて法華経が登場するのは57ページ。正味の部分が少なすぎる。空(くう)を「事々物々が相依相関して全体一をなしながら、それぞれ生成躍動している、そのすがた、その真相」と解釈しているが、それは縁起の説明であって、空ではないぜ。全体的に法華経に対する理解が浅い。2012/07/01

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