中公文庫
初登攀行 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122040618
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C1195

内容説明

氷雪の谷川岳一ノ倉沢に、悪絶の穂高滝谷に、辛苦と研鑽を重ねて勝ち得た栄光の初登攀のかずかず―。日本のアルピニズムの新しい方向性を模索し続けた著者が、登山とは何か、人生とは何であるかを切々と語りかける岩壁の青春の記録。

目次

第1部 高みへの序曲(岩と雪に憑かれて;雪崩とともに攀る;先蹤者の踏跡を辿って ほか)
第2部 初登攀行(氷雪の城砦に挑む;一ノ倉沢“最大の壁”への挑戦;魔の壁に初登攀を競う ほか)
第3部 新しい困難を求めて(岩と雪の一週間;ガラスの壁の魅惑;最後の目標 ほか)

著者等紹介

松本竜雄[マツモトタツオ]
1931年、東京に生まれる。本所工業高校卒業後、東京都交通局に勤務する傍ら、社会人山岳グループ雲表倶楽部の会員として登山を続ける。58年6月の谷川岳一ノ倉沢コップ状岩壁正面のほか、谷川岳、穂高岳に多くの初登攀を記録する。60年1月、屏風岩中央カンテより北尾根、四峰正面壁甲南ルートを経て前穂高に達する連続登攀を果たし、日本登山界に「ヒマラヤ鉄の時代」への新方向を示す。66年カフカズ、69年パミールへ遠征登山
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感想・レビュー

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ガミ〜

4
昭和30年前後の山男(尖鋭的クライマー)たちの話。国内では未踏峰、未踏稜がすでに消えた後、必然的に「より困難な」バリエーションが松本氏らによって落とされていく様がどこか物憂げな時代の空気感とともによく伝わってくる。人工ボルトが初めて使用され、理想の初登攀像との合間に逡巡するところも読み応え十分。また、全体を漂うクライミングのドンヅマリ感が、その後のフリークライミングの爆発的な萌芽を予感させる。間違いなく日本登山史上の貴重な1ページとして残り続けることでしょう。2016/09/22

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