内容説明
行軍、激戦、また行軍…昭和十九年から二十年まで、中国山西省から武昌、桂林、ハノイ、サイゴン、プノンペン、バンコックそしてマレー半島まで、歩兵中隊はひたすら歩いた。歩兵第二二七連隊第一中隊長による、戦場の実相を明らかにする稀有の記録。
目次
一号作戦発令
連隊本部
さらば晋南
臨淮関
開封進出
挺進発起
鄭州城に突入
孤軍の万山
許昌城陥落〔ほか〕
著者等紹介
藤崎武男[フジサキタケオ]
旧姓・太田。1922(大正11)年千葉県生まれ。陸軍士官学校卒(五十五期)。終戦時、陸軍大尉。戦後、毎日新聞記者を経て、執筆活動に専念。59(昭和34)年より『週刊文春』ルポライターとして特集記事などを担当。また、社史、各種実用書などを取材・執筆・出版
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感想・レビュー
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むらきち
13
中国戦線。不意に起きる壮絶な戦闘、拉致同然に連れてきた苦力、飢えに乾き、寒さに暑さ、疫病の苦しみ、略奪と暴行と虐殺、絶対厳守の無茶な命令。そして、ひたすら続く徒歩行軍。とてもじゃないけど、自分は耐えられる気がしない。彼らの言う「二度と戦争は起こすべきではない」はとても重い言葉です。2020/06/04
くらーく
1
歩兵は辛いねえ。改めて戦争は無意味な事だな、と。それを誰が決定したのか考えさせられる。時代と言ってしまうと無責任なんだろうな。2015/04/11
かばん
0
先史に載らない大陸打通作戦の内幕。行軍についていけないからと自決する将兵とか、、極限の極み。2025/03/21
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