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中公文庫
人民の戦争・人民の軍隊―ヴェトナム人民軍の戦略・戦術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122040434
  • NDC分類 223.1
  • Cコード C1120

内容説明

ヴェトナム人民軍の最高司令官として、その卓越した戦略思想で数々の戦いを勝利に導いた名将・ザップ将軍が、その組織・戦略・戦術を、ディエン・ビエン・フー作戦などに即し具体的に論じた、比類なきゲリラ戦論。

目次

第1章 人民の戦争・人民の軍隊
第2章 党は武装蜂起の準備と一九四五年八月の総蜂起を成功裏に指導した
第3章 党はフランス帝国主義者とアメリカ帝国主義者との長期抵抗戦争を成功へと導く
第4章 党は人民の革命軍の建設を成功裏に指導した
第5章 ディエン・ビエン・フー
第6章 勝利への道

著者等紹介

ヴォー・グエン・ザップ[ヴォーグエンザップ][Vo Nguyen Giap]
1911‐。ヴェトナム北部の広平省に生まれる。1926、27年フエ市内の学校ストライキに参加する過程で反仏運動に加わる。32年頃からハノイのリセでフランス史の講師。40年6月ファム・バン・ドンと雲南に脱出、昆明でホー・チ・ミンに出会う。44年に武装宣伝解放軍を作り、ヴェトナム人民軍の基礎を創設。八月革命後のインドシナ戦争においては、同軍最高司令官としてディエン・ビエン・フー作戦など数々の戦いを指揮する

真保潤一郎[シンボジュンイチロウ]
1923年東京生まれ。42年、陸軍士官学校卒。従軍、抑留、追放を経て、専修大学経済学部、法学部卒。出版社勤務後、高崎経済大学、大東文化大学を経て、一橋大学社会学博士、高崎経済大学名誉教授。現在、長崎国際大学教授

三宅蕗子[ミヤケフキコ]
東京生まれ。外資系企業に勤務後、群馬女子短期大学助教授を経て教授(2001年退職)。青山学院大学大学院経営学修士。東洋大学大学院社会学研究科博士課程中退
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼーじょみ

3
一昨年秋に102歳の長寿を全うしたヴォー・グエン・ザップ将軍による人民戦争の戦略戦術のエッセンス。僕のTwitterフォロワーの皆さんには周知の通り、「ぼーじょみ」の「ぼー」はこの人から。戦闘に直接関係する内容のみならず、民族解放運動一般を考える上でも有意義な内容を豊富に含む。ディエンビエンフーの戦いを描く5,6章はページを捲る手が止まらなかった。民族解放運動とゲリラの問題は2010年代の今も十分問われうるテーマであり、その意義は未だ失われていない。2015/03/08

うたまる

2
「すなわち、ヴェトナム人民が勝利を勝ち得たのは、彼らの解放戦争が人民の戦争だったからである」……ディエン・ビエン・フーの戦いで歴史的勝利を収めたボー・グエン・ザップ将軍の闘争論。正直拍子抜けした。近代的装備を誇るフランス軍を破った直後で、もっと高揚感や熱気に溢れていると思っていた。それなのに驚くほど平静。が、これは褒め言葉ではない。この平静さはゴリゴリの教条主義と冷え冷えした共産主義ワードが齎しているものだ。まるで誰かに言わされているかのよう。南ベトナム統一戦を控えて、中ソの顔色を窺う必要があったためか。2017/09/23

ジルルカ

1
第一次インドシナ戦争においてベトナム人民軍を指揮し、大国フランスからの独立を勝ち取ったベトナムの英雄ヴォー・グエン・ザップ将軍が、ゲリラ兵の組織化から始まってディエンビエンフーの戦いに勝利するまでを綴った本。名将の自慢話かと思いきや、自軍の兵士・人民がいかに辛抱強く勤勉であり、また党の指導が戦争の各局面においていかに適切だったであったかということ「だけ」をほとんど全編で書いている。2019/01/17

hayatama

1
やっと読了。共産党用語が多くて読みにくくなっているが、「赤いナポレオン」がどのように(第一次)インドシナ戦争を指導したか、が描かれる。ディエンビエンフー以降を扱った5章、6章が読みやすいかもしれない。いずれにしても、本書から読み取れるのは、ホー・チミンと並んで、ザップ将軍も、共産主義者と言うよりは民族主義者であったということ。そして、ホーおじさんもザップ将軍も、ベトナム戦争期には国内政治的にはかなり祭り上げられて、実権は失っていた、というのがベトナム現代史の面白いところ。(二人ともカリスマではあり続けた)2014/11/30

Meistersinger

1
共産思想賛美で疲れる。もっと具体的なのを求めてたんだけど。尤もプロパガンダ本だから仕方ないんだけど2009/01/19

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