内容説明
懐石料理六十年、料理一筋に生きた名代の庖宰、故・辻嘉一。先代辻留主人が、日本中に足を運び、古今の文献を渉猟して美味真味を探求。合計二百余種の食味を談じた、食通のための本格的労作。
目次
米
酒
貝
魚
土
瓜
鮎
水
豆
鍋
根
蝦
餅
藻
芽
花
歯
雨
鰻
塩
芋
菌
蟹
火
陽
鰮
箸
甘
竹
苦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
書庫整理中。20代の頃はずっと日本の粋を学びたくて様々読み漁ったんだっけ。帰国して最初の夏、なんとか貯めた10万円で2か月ほど西~南日本を放浪して、美味しいものをたくさん食べた。辻さんのお店にも行ったなあ。きったないバックパッカーにお店の人たちはとても優しかった。予約もせずに覗き込んだあの頃の自分を思い出すと恥ずかしいけど、またいらっしゃい、と外まで見送ってくれた。辻さんの本を読むと、西日本の文化の面白さを谷崎と同じぐらい感じる。これはとっておこう!2019/05/31
noripon
2
大変おいしゅういただきました。中公のこういう系って、文春で二次文したら絶対に売れると思う。もったいない。
オペラ座のカニ人
0
食品学を学んでいるので知識の上乗せができないかと思い読み始めた。図書館本。何度も読み返したくなるようなお話が多く、手元に1冊持ちたい本です。昔からの慣習や言い伝え、役に立つ内容が多いので大変勉強になった。辻サンの本をもっと読みたい。2023/11/11