出版社内容情報
愛と憎、悲観と楽観、憂鬱と笑い、そして恋愛、結婚、生死に至るまで、人生の機微に触れながら仏心をもって、しなやかにしたたかに生きる術を伝授。
内容説明
仏心をもってすれば、どんな局面も切り抜けられる!悲観と楽観、自分と他人、愛と憎から恋愛、結婚、死に至るまで、人生の機微にふれながら、しなやかにしたたかに生きる術を伝授する…かの子流人間讃歌。
目次
悲観と楽観
誰でも持つたから
飽くまで生き抜く力
苦労について
たしなみ
人情に殉じ、人情を完うす
性質を矯め過ぎるな
あまり放縦でも困る
人生の広い道
人格完成〔ほか〕
著者等紹介
岡本かの子[オカモトカノコ]
1889(明治22)年、東京生まれ。本名大貫カノ。跡見女学校卒。「明星」「スバル」で歌人として活躍。1910(明治43)年、漫画家岡本一平氏と結婚。翌年、太郎を産む。この頃「青鞜」に参加。仏教研究家としても著作活動を行う。1929(昭和4)年、渡仏。3年間の外遊後、1936(昭和11)年、『鶴は病みき』で実質的に文壇デビュー。1939(昭和14)年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiaruvy
6
△本棚捜索後詳細記入 あの岡本太郎氏でさえ,このおっ母さんの前に霞んでしまう。偉大で破天荒な女神!2017/12/29
namoken
1
息子の太郎にも人生読本的な著作があるが、母も同じようなことをしてたのか。内容が面白いかというと、それほどでもない。小説の方がずっといい。2015/11/12
スプーン
0
『何事にも捉われず、臨機応変に対処するのが、すなわちこれ仏の道なり』的な事が書かれた、芸術家岡本太郎のお母様の本。『仏教エッセイ集』の様な出来です。解説に書かれてて知った、かの子の男女関係がまたスゴイ!何歩も先に行っていたかの子から現代人が学ぶ事多し。2014/09/23
905
0
ちょっと時代がかってるのは仕方ない。軽く読みながら考える契機にするにはいいと思う。2013/01/11
905
0
釈尊の教えというより、昭和初期の道徳に合うような都合のいい解釈という感じ。誰しも時代の制約から逃れられないのはもっともだし、かの子を否定する気もないが。今、仏教を学ぶのに手にする本じゃない。さておき、7年前に一度読んで似たようなことを感じていたことに今気づいた。2020/09/04