中公文庫
沖縄の言葉と歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122037342
  • NDC分類 818.99
  • Cコード C1121

出版社内容情報

現代沖縄語の表現や言語的特徴を横糸に、沖縄古語の語源探索や変遷の歴史を縦糸に、織りだされる沖縄の言葉の諸問題や日本語との関連を考察。

内容説明

日本語としてすでに失われてしまった古義が生き残っている奄美・沖縄語は、日本祖語を再構しうる示唆に富む。本書は沖縄古語の語源探索や変遷の歴史、現代の沖縄語の表現や言語的特徴から、沖縄語と日本語の遠近を浮彫りにし、さらに沖縄における言語教育の歴史事実を明らかにする。

目次

序章 日本語の中の沖縄語
第1章 沖縄語の表現
第2章 沖縄の文字文化
第3章 沖縄古語の語源を探る
第4章 歴史的にみる沖縄の言葉
第5章 現代にみる琉球方言の姿
第6章 沖縄における言語教育の歴史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

8
「沖縄島は1492年に尚巴志が全島統一を成しとげて琉球王国をつくりあげると、第二尚氏三代目の尚真王による中央集権その他、国内統治の体制を着々とととのえ、16世紀初頭から末頃にかけ、それまで閉鎖的であった宮古、八重島、奄美の島々を、王国の版図内に組み入れていった」「琉球方言は、奄美、沖縄、宮古、八重島の四つの言語に大別できるが…いずれにせよ、これらの言葉は、まったく通じないといってよいくらいに言語差がいちじるしいのである。その差は、本土方言内の東部、西部、九州方言のへだたり以上のものと思えば間違いない」2019/07/27

2
一見すると全く異なった言葉のように思えるけど、琉球の言葉も本土の言葉も同じ言葉をルーツとしていたことに驚いた。筆者は奈良時代以前が日琉祖語の分岐時期と主張していたが、中世日本語の特徴も残存しているという点を考えると、少し矛盾しているのではないかと感じた。2020/09/13

へくとぱすかる

2
沖縄の言葉は、沖縄県人なら理解できると考えたら間違い。奄美沖縄、宮古八重山、与那国島の3つの地域それぞれが、お互いに理解できないほど違うらしい。文献を通してかいまみる、古代語との関係や、何重にも被さる言語生活など、沖縄の言葉は、人口1%でも、本土の日本語と並び立つ大きな双璧だ。2013/10/21

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