出版社内容情報
平家一門の栄枯盛衰を描く軍記物語の最高傑作。三国志などの中国史ものを長く手がけてきた著者が中世日本の幕開けを告げる内乱の時代を活写する。
内容説明
清盛の太政大臣昇進から壇の浦の決戦にいたる平家一門の栄枯盛衰を、無常観を主題に描いた軍記物語の最高傑作―。水滸伝、三国志などの中国戦記ものを長く手がけてきた巨匠・横山光輝が、中世日本の幕開けを告げる内乱の時代を活写する。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
目次
平家の台頭
我が世の春
御輿振り
陰謀発覚
法皇幽閉
大乱の前兆
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
98
先日機会があって、大河ドラマ『平清盛』のサントラCDを聴いた。雅楽の楽器を使った良いCDだった。それでふと『平清盛』の総集編DVDが面白くて「毎週観ればよかった」と後悔した事も思い出した。それで猛烈に平清盛にまつわる本が読みたくなり、これを再読した。横山光輝なので絵も台詞もスッキリしてわかりやすい。清盛台頭の理由の説明の為に、原作には無いらしい保元・平治の乱から描いてくれている。私は広島人なので、平清盛に好感を持っている。この上巻での清盛さんの怒りは概ね当然だと思ってしまう。長男重盛が実にいい人である。2019/03/11
のえる
44
図書館本。 平家の台頭~我が世の春~御輿振り~陰謀発覚~法王幽閉~大乱の前兆が描かれている。 太政大臣、仏門に入ってからは清盛入道相国と呼ばれるようになった平清盛。どんな立場でも政治の場から離れず、積極的を越えて残酷な指揮ばかり。父親にも一目置かれ幅広く敬われる長男重盛を応援しつつ、わがままな父親と程良い関係性を保ち日々励むのは相当苦労も強いられるのだろう。まだ上巻だよね?戦の多さよ。2021/12/05
てつのすけ
34
学生のころに歴史で習った記憶がよみがえってきた。保元・平治の乱、すでに年号を忘れてしまっていた。上巻は、平家の興隆が描かれており、とても興味深く読めた。中巻も楽しみだ!早く読ま進めよう。2020/02/02
fu
25
本来は情緒あふれる琵琶法師の語りによる耳で聞いて楽しむ物語なのだろうなあと、淀みなく流れる話の展開からそれを度々感じる。平家一門の栄枯盛衰の物語。栄の部分は原典にはほとんど書かれていないが漫画では一代で築きあげた平清盛の立身出世の経緯が回想として描かれている。2015/12/27
Junko
17
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…」という冒頭部分で知られる軍記物語。2019/09/20