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出版社内容情報
元は尊敬する父と姉弟を原爆で失い、母と生まれたばかりの妹と生きるのに必死だった。ある日、死んだはずの弟・進次そっくりな男の子が現われる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
124
「原爆は死ぬも地獄生きるも地獄」—未曾有の惨事に直面した人々は現実への対処として奇怪な偏見や理不尽な排斥を生み出す。ゲンが身を置く江波の家や吉田家は典型。「たった一枚の皮ふがはげただけで」家族の心の皮を剥いだ政二は二次・三次被害へ移行する本巻の焦点で、"描かずに死ねるか"という執念に作者の影を感じる。スイカのような死体、爛れた皮膚、悍ましい臭気や蛆などを少年漫画に落とし込むセンスは手塚のルーツを感じる。弟と瓜二つの隆太の参入で溌剌としたユーモアを維持。どんな苦境でも生きろと健気に振る舞うゲンがいじらしい。2023/08/12
のぶのぶ
20
ピカの被害を受けた方々が、差別、助けてもらえず、辛い思いをされたことが本当によくわかった。母親の親友のところでさえも、そうなってしまう。戦争終盤、自分のことで精一杯、理不尽な仕打ちや搾取もあり、ちょっとした助けがあったら、助かった方も多いのだろう。実際に自分がどちらの立場になった時にどう動けるだろうか分かりませんが、できるだけのことをしたいと思いました。仕事でもそうだが、時分に余裕がないときは、助けてあげられないなあ。反省。2016/09/11
にゃむこ@読メ13年生
14
原爆によって一瞬にして住居や家族を失いながらも、生き残った者は深い絶望と哀しみに暮れる暇もなく何とか生き抜かねばならない。しかし生き抜くには貧しさや飢えに耐え、熱線や放射能を浴びたことによる身体の変化を受け入れ、五体満足な者からのあからさまな差別や蔑みに耐え…と、よほど強い精神力がないと正直キツいかもしれない。まさに「生き地獄」だ。2013/08/09
しのだ@書店員復帰を目指し中!
12
トラウマになりそうなシーンがかなり多い。漫画でも目を背けたくなるシーン多数だから現実はもっときつかったのかと思うときつい。元と母の強さがせめてもの救いかもしれない。2013/05/30
ちゃっぴい
8
戦争の恐ろしさ、無意味さを改めて感じられる本。子供のころに読んでいても大人になってから今一度読んだほうが良いと思います。多少極端な例ではありますが、放射能の怖さも伝わってきて、それでも原子力発電を強引に推し進めてきた日本はどうなるのか?外国から見れば、この本が教科書なわけで、日本人以上に過敏に反応するのもうなずけますね。2011/08/25




