内容説明
ミズーリ艦上の降伏調印式、そして進駐…。マッカーサー元帥による占領政策との緊張関係の中、日本は痛みを伴う再生の作業をはじめようとしていた。膨大な資料を辿り歴史の真相を冷徹に追いつめる現代史探究の金字塔。
目次
第1章 昭和二十年九月一日~十二月三十一日(ポツダム宣言受諾;新外相吉田茂;占領歓迎 ほか)
第2章 昭和二十一年一月一日~二月二十七日(人間宣言;パージ指令;野坂参三帰国 ほか)
第3章 昭和二十一年二月二十八日~四月二十九日(最後通告;憲法草案への道;幣原喜重郎の涙 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしさん只今休憩中~
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敗戦から講和条約までの日本を物語風に描いた作品。1巻は昭和20年9月1日から昭和20年4月29日までを描いている。日本の敗戦そしてアメリカによる占領。日本の武装解除と民主化を主眼に置いていたアメリカとそれに対応する日本政府の姿は敗北した国のみじめさを感じずにはいられない。 特に本書中盤に記載される憲法改正については理想的ではあるが現実味の乏しい憲法を押しつけられる様を日米両方の視点で描かれている。そのような中でも松本烝治のような人が筋を通し頑強に抵抗するさまは救われる思いがする。2012/11/06
川野隆昭
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#1826-22-642020/02/14
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