内容説明
牛乳瓶、ガリバン、蚊帳…。古き良き20世紀の事物たちは、いかにして時代の彼方に消えていったのか。時は西暦2035年、“80歳”の天才老人・野田秀樹が、20世紀を知らない子供たちに語り始める―。
目次
牛乳瓶の章
ガリバンの章
カエルの解剖の章
道バタの章
クジラの章
おさがりの章
そろばんの章
ダイヤルの章
たらいの章
ちりがみの章〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
15
戯曲集も大好きですが、野田さんは手癖丸出しで思いつくまま書き飛ばした雑文が面白くて好きだ。馬鹿馬鹿しくて良い。2013/03/06
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B。たぶん本年最後の読んだ本になる(2015年156冊目)。この本は12/23開催の『ビブリオバトル2015首都決戦』のチャンプ本になった。私も一票を投じたので、早速図書館に予約し(1993発行で今やアマゾンでも在庫無らしい)、読んだ。劇作家の野田氏は1955年生まれ。2035年に80歳になった野田氏が孫の兄妹に20世紀には有ったが21世紀に廃れてしまったモノや風俗、遊び等を語る。柱時計、そろばん、おさがり、銭湯等を取り上げているが、あくまでも個人の回想なので、共感できない部分もあった。2015/12/31
tomosaku
5
エッセイのようで少し小説のような、不思議な読後感の本。著者である野田秀樹氏が、2035年に80歳となって20世紀を懐古して孫に語っている、という体のテキストで、書かれたのは1993年頃。表されている20個の「20世紀」は、著者の子供の頃のものが多い感。そして何が凄いって、著者の書く「子供心」。幼き日の自分の心の動きを、大人の言葉で表していて、ものにはよるけどすごく腑に落ちる。そうか、あの時の自分の心はこうだったのか、それは大人目線ではこうだったのか、という発見が面白い。2016/01/11
かりんとー
3
平成が長く続かないってのはやはりみんな思ってたんだな。昭和長かったもんなあ。2015/07/14
みそむすび
2
以前YouTubeで見たビブリオバトルで知って読みたいなーと思っていた本です。(絶版とのことでなおさら!) 本日初潜入の国会図書館で読破\( ´ω` )/ 初版は1997年です。約40年後の2035年、80歳になった著者が孫達にとっくに消えてしまった20世紀の暮らしを語る、という設定のお話です。 牛乳配達、ガリバン、黒電話、蛙の解剖…等々タイムスリップした気分になりました(^^) ちなみに孫達は10歳前後。となると2025年産まれということですから、世の中さらに変わっていそうですよね。 2017/07/22
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