- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > コミック文庫
- > 中公文庫(コミック版)
出版社内容情報
満賀と才野は、初めての長編合作まんが『ユートピア』を書きあげ、東京の出版社を訪ねた。幸運にも二人は、トキワ荘で師と仰ぐ手塚治虫と再会する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
32
高校生活はまだ残っている。卒業試験。上京。雑誌社へ持ち込んだ力作。あこがれのあの人との再会。日帰りでの帰郷。クラスメイトの死。友も就職を決める。2人は会社勤めをすることになる、志を保ったまま。…巣立ち直前の関門。その後、何が待ち受けているかはわかっていない。夢を抱く。可能性を追求する。やれることをやる。不安が先行する。まだ、完成されていない精神の中、揺れ動く気持ち。…思い出になったときに考える。人生をやり直せたら、その過程はどう乗り越えるだろう。あの時があって、今がある。2024/02/29
森林・米・畑
31
久々の再読。卒業試験の勉強に、東京の出版社に持ち込む100ページの大作原稿執筆。忙しい中にも充実感があふれでてる。目標に向かって寝ずに頑張れる、若さっていいな!満賀道雄(A先生)の母親や弟も出来た方々だと思う。ようやく学生時代が終わり社会に出る二人を応援したくなる。この漫画は昭和の文化遺産だ。2024/04/17
アポトキシン
22
満賀(A先生)と才野(F先生)も、2巻までに比べたらかなり成長してきたと思う。自分への甘さを捨てて、二人で力合わせて描き上げた100ページの大作『ユートピア』を、編集長や憧れの手塚先生に読んでもらえたときは、二人の努力が報われて良かったなと思った。ただ、二人はこれで満足しては決していけないし、彼らもそのつもりは毛頭無いだろう。満賀については、「おれの恋人はまんがや!!」と誓ったあの日を忘れずにいてほしいし、二人で読者を喜ばす漫画を描けるようになってほしいと思った。2024/03/20
gtn
18
一年がかりで描いた「ユートピア」を、高岡から二人で上京し出版社に持ち込む二人。少年画報社の編集長が目を通す。編集長は、力作であることは認めつつも、プロの漫画家になりたいなら、読者を喜ばすことを考えろ、独り善がりではいけないと諭す。全く同感。だが、そんな忠告も、二人に期待しているからこそ。嫌われ者は、放置されるのみ。2023/05/13
月島雫
13
高校生編完結。でもその前にまさかこんな悲しいことがあるなんて。 でも満賀くんにとって大切な出会いであり、必要なことだったと思う。 初めての上京は手塚先生様々!2人の才能を認めているからこその計らい。 そして感動したのは素人漫画家でも同じ土俵に立つライバルとして手塚先生は扱ってくれること。 私にとっても手塚治虫がドンドン神様になってきた。2013/11/11
-
- 電子書籍
- 新装版:お母さんのイライラ・プンプンが…
-
- 電子書籍
- ちっちゃいホームズといじわるなワトスン…