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出版社内容情報
満賀と才野は、初めての長編合作まんが『ユートピア』を書きあげ、東京の出版社を訪ねた。幸運にも二人は、トキワ荘で師と仰ぐ手塚治虫と再会する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スター
34
この巻も面白かったです。卒業試験が近づき、漫画の執筆を一旦休止する満賀と才野。その頃知人の激河大介が劇画デビュー。 彼の描く劇画は従来の漫画と違い、笑うところのないリアル・漫画だった。 試験が終わり、満賀と才野は2人で完成させた大作漫画の原稿「ユートピア」を出版社に持ち込むため上京する。 2022/03/06
読特
32
高校生活はまだ残っている。卒業試験。上京。雑誌社へ持ち込んだ力作。あこがれのあの人との再会。日帰りでの帰郷。クラスメイトの死。友も就職を決める。2人は会社勤めをすることになる、志を保ったまま。…巣立ち直前の関門。その後、何が待ち受けているかはわかっていない。夢を抱く。可能性を追求する。やれることをやる。不安が先行する。まだ、完成されていない精神の中、揺れ動く気持ち。…思い出になったときに考える。人生をやり直せたら、その過程はどう乗り越えるだろう。あの時があって、今がある。2024/02/29
森林・米・畑
31
久々の再読。卒業試験の勉強に、東京の出版社に持ち込む100ページの大作原稿執筆。忙しい中にも充実感があふれでてる。目標に向かって寝ずに頑張れる、若さっていいな!満賀道雄(A先生)の母親や弟も出来た方々だと思う。ようやく学生時代が終わり社会に出る二人を応援したくなる。この漫画は昭和の文化遺産だ。2024/04/17
アポトキシン
22
満賀(A先生)と才野(F先生)も、2巻までに比べたらかなり成長してきたと思う。自分への甘さを捨てて、二人で力合わせて描き上げた100ページの大作『ユートピア』を、編集長や憧れの手塚先生に読んでもらえたときは、二人の努力が報われて良かったなと思った。ただ、二人はこれで満足しては決していけないし、彼らもそのつもりは毛頭無いだろう。満賀については、「おれの恋人はまんがや!!」と誓ったあの日を忘れずにいてほしいし、二人で読者を喜ばす漫画を描けるようになってほしいと思った。2024/03/20
gtn
18
一年がかりで描いた「ユートピア」を、高岡から二人で上京し出版社に持ち込む二人。少年画報社の編集長が目を通す。編集長は、力作であることは認めつつも、プロの漫画家になりたいなら、読者を喜ばすことを考えろ、独り善がりではいけないと諭す。全く同感。だが、そんな忠告も、二人に期待しているからこそ。嫌われ者は、放置されるのみ。2023/05/13
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