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出版社内容情報
背が低く、体操も苦手な少年満賀道雄の生きがいは漫画を描くこと。北陸の城下町・高岡で、彼は同じく漫画を描くことに情熱をそそぐ才野茂と出会う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
36
クールジャパン。マンガが日本の誇れる文化として、世界に打ち出そうと考え始めたのは極最近のこと。青年コミック誌が当たり前に出てきたのは1980年代。それまでは子供の娯楽でしかなく、教育の妨げと害悪視されるものですらあった。物語が始まる戦中戦後。マンガは存在感すら薄いものだったと想像される。そんな中、マンガが好きで好きでたまらない少年2人が登場する。手書きで連載誌を作った中学時代。雑誌の企画に応募した高校時代。まんが道を駆け抜ける青春。夢を抱き、ひたすら好きなことに没頭する。求めたのはお金や名声ではない。2024/02/24
森林・米・畑
32
久々の読み返し。中学生時代から愛読してる私の原点みたいな本です。終戦間もない頃から物語はスタート。やがて高校生になり、満賀道雄と才野茂の2人は将来漫画家になると決心し、夢に向かって紆余曲折していく。挫折や悩み、葛藤がありそれらをどう乗り越えて行くのか?とても参考になります。2022/09/11
月島雫
21
まんがの歴史を紐解く名作についに手を出してしまった・・! いま自分の中で空前の藤子不二雄ブーム到来。 そしてA先生のまんがを読むのは実は初。いかにもな丸っこい絵と劇画風な絵が混ざっている構成。 そしてこの作品を読んでまんがの神様はやっぱり手塚治虫なんだと再認識。 手塚治虫が居なかったら藤子不二雄も居なかったはず。 今まで手塚作品はほとんど読んだことがなかったが、読みたくなった。 満賀くんも才野くんもまだ高岡の高校生。 これからのふたりの「まんが道」がどんな道なのか楽しみ!2013/10/28
gtn
19
満賀道雄こと藤子不二雄A氏が、講談「曲垣平九郎」の挿絵を模写した瞬間、才野茂こと藤子・F・不二雄と対等ではなくなった。Aの劣等感は、その後、何十年とわたって続く。表面上はともあれ、二人の関係は「不二」ではない。2023/04/22
ワダマコト
15
日本のまんがって手塚治虫先生が切開いたのね。後に続く、有名作家のみながその後姿を追っていっている。藤子不二雄Aもその一人だった。2015/09/18
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