内容説明
失踪した会社の同僚・香取の行方を探すために坂本は内戦下のサイゴンに赴任したが、到着早々不可解な出来事が続き、ついに坂本を尾行していた男が「ゴメスの名は…」という言葉を残して殺された。香取の安否は、そしてゴメスとは何者なのか…。緊迫した政治情勢下の南ベトナムを舞台に展開される熾烈なスパイ戦を通じて“不安な現代”を浮彫りにした迫真のサスペンス。日本のスパイ小説の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
25
【1962_直木賞_候補】【1963_日本推理作家協会賞_候補】【1985版_東西ミステリーベスト100_18位】1998年12月19日読了。あらすじは忘却の彼方。1998/12/19
アーチャー
14
現代においては死語ともいえる”スパイ小説”の傑作と称される本作は、1960年代の作品にもかかわらず古さをまったく感じさせない。緻密かつスリリングな展開を楽しめるまさに一級品の小説だった。2013/07/12
kenitirokikuti
12
図書館にて。呉智英のエッセイ集『ロゴスの名はロゴス』新装版からさかのぼって本書を読んだ。1962年の作で、戦後日本のスパイ小説の初期作である。先に読んでいた城山三郎「輸出」(未来に「毎日が日曜日」を持つ初期短編)と似たような感触であった▲えっと、結城や城山は1927(昭和2)年産まれ…。手塚治虫が1928年、水木しげるが1922(大正11)年。2024/08/26
マッちゃま
3
スパイ物の名作…の触れ込みで読んでみました。平成の今に読むと、昭和の香り満載で時代を感じてしまいました。でもそれが、この作品内の世界やと思うと良い香り付けがなされているのだと…古き良き名作を求める方にオススメです。
ブルーベリー
3
勝手にビルマの竪琴みたいな話だと思って、読んでなかった。スパイと聞くとついついOO7の派手な感じをイメージしてしまうが、実際は日陰で地味なものかもしれない。2016/01/21
-
- 電子書籍
- プロの味が最速でつくれる! 落合式イタ…
-
- 和書
- 日英経済史