内容説明
近松や勝海舟、漱石など江戸の人、明治人のモラルや美意識、ことばと文学を語り合う。また「鎖国」下の対外好奇心、西欧文明の迎え方にみる世界との関りを通して「日本人と日本文化」を考え、世界の一員としての日本人の基礎を築く。
目次
1 オランダからの刺激
2 日本人の近世観
3 明治の憂鬱を生んだもの
4 大衆の時代
5 日本語と文章について
6 日本人と「絶対」の観念
7 世界の会員へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
50
司馬さんとドナルド・キーンさんの対談集です。日本人でもかなわないくらいにキーンさんは日本文学に詳しいのがよくわかります。このような対談集を読んでいると、自分の知的好奇心が刺激を受けて、この中に紹介された文学などを読みたくなります。それにしてもご両者はよく勉強されていますね。2014/11/09
優希
48
ドナルド・キーン先生との対談を通じ、自分が日本人であり日本語を使えることが当たり前ではないように感じました。2022/05/05
金吾
32
膨大な知識から導き出された確固とした考えを持っている二人の対話です。二人とも思考の幅が広いので話がどんどん発展していく様をついていけない部分はありながらも楽しみました。3章と6章が面白かったです。2022/02/06
金吾
28
二人の対話の幅を楽しむことができます。また話のテンポがいいためにどんどん読んでしまいます。「明治の憂鬱を生んだもの」「日本人の絶対の観念」は面白かったです。2022/06/07
佐島楓
27
「日本人と日本文化」と揃えて何度も読み返すであろう本。日本人は自国の文化の魅力を知らなさすぎるのだと思う。せっかくネットがある時代なのだし、語学を含め私ももっと勉強したくなった。しかしこのおふたりにはどんな先端技術を駆使しても追いつけないだろうが。2012/05/21
-
- 和書
- 現代社会と実質的刑事法論