ヤマケイ文庫<br> 考える粘菌―生物の知の根源を探る

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ヤマケイ文庫
考える粘菌―生物の知の根源を探る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635049825
  • NDC分類 473.3
  • Cコード C0145

出版社内容情報

単細胞の粘菌を通して、生物の“知性”の根源に迫る!

生物が知的であるとは、どういうことでしょうか?

単細胞生物の粘菌は、脳も神経系もないにも関わらず、迷路の最短経路を探し出したり、人間社会の交通網にそっくりのネットワークを作り上げてしまいます。
「遭遇する状況がどんなにややこしくて困難であっても、未来に向かって生き抜いていけそうな行動がとれる」
知性をこんなふうに捉えてみると、単細胞の粘菌でさえも、その場のややこしさに応じた知的と思えるような行動をとるのです。

このようなすぐれた行動が、単細胞の粘菌からどのように生み出されるのでしょうか? 
私たち多細胞生物にもつながる「知的なるものの原型」を粘菌に探ります。

内容説明

生物が知的であるとは、どういうことなのか?単細胞生物の粘菌は、脳も神経系もないが、迷路の最短経路を探し出し、人間社会の交通網にそっくりのネットワークを作り上げる。「ややこしく困難な状況でも、生き抜くための行動がとれること」知性をこう捉えると、粘菌でさえ状況に応じた知的と思える行動をとるのだ。こうした行動が、どのように生み出されるのか。私たち多細胞生物にもつながる「知的なるものの原型」を探る。

目次

第1章 単細胞の情報処理
第2章 粘菌とはどんな生きもの?
第3章 粘菌が迷路を解く
第4章 危険度を最小にする粘菌の解法
第5章 両立が難しい目的をバランスさせる粘菌の能力
第6章 時間記憶のからくり
第7章 迷い、選択、個性
第8章 粘菌の知性、ヒトの知性

著者等紹介

中垣俊之[ナカガキトシユキ]
1963年愛知県生まれ。北海道大学電子科学研究所教授。粘菌をはじめ、単細胞生物の知性を研究する。北海道大学薬学研究科修士課程修了後、製薬企業勤務を経て、名古屋大学人間情報学研究科博士課程修了。理化学研究所基礎科学特別研究員、北海道大学電子科学研究所准教授、公立はこだて未来大学システム情報科学部教授を経て2013年より現職。2017~2020年北海道大学電子科学研究所所長。2008年、2010年にイグ・ノーベル賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Asakura Arata

3
粘菌に興味がある今日この頃なので読んでみた。数式がたくさん出てきたりして難しかった。しかし、私たち人間は高度な知能を、ものごとを成すための遠回りの方法を編み出すために使っているのではないかと思ってしまった。2025/04/06

ももいろ☆モンゴリラン

2
【インプット奴隷合宿】ゆる生態学ラジオに(珍しく)ゲストが出ておられ、あの粘菌に迷路を解かせた方、私でもニュース当時見たわ…! イグノーベル賞取ってるんだ、買わねば! と即ポチッた次第。どんな風に仮説を立て、どんな風に実験をし、そこからどんなデータが出てきて数学的に整理できるか、という工程一つ一つが私には新鮮です。 2024/10/13

Go Extreme

2
生きものの知性を探る旅 多様性 原生生物の巧みな行動 単細胞の情報処理:細胞のモノとココロ 情報処理 意図的行動  粘菌とは:ライフサイクル モデル生物  迷路を解く:短い経路選択 適応ネットワークモデル  危険度最小化:ライフセーバー問題とスネルの法則 巡回行商人問題 両立・バランス能力:シュタイナー経路 連結保障性 多目的最適性 時間記憶:周期性の想起 共振 多重周期性 位相同期モデル  迷い、選択、個性:逡巡行動のからくり 粘菌・ヒトの知性:考えずに考える インテリジェンス≒神様が人間だけに付与2024/02/11

isuzu

1
粘菌ってオートミール好きなんだ。おもしろーい。モデルや数式部分はよくわからず流し読みのところもありましたが知的刺激がもらえて楽しかったです。筆者の方の粘菌愛がすごい。2024/11/29

Nozaki Shinichiro

0
非常にシンプルな行動原理で生きている粘菌なのに、その動きはとても賢く、数学的な多目的最適化と非常に似た結果が出てくるとか、多数の事例がどれも興味深かったです。関東平野を模した土台の上の主要な駅部分に分散して餌を置くと今の鉄道の似たルートができるとか…。知的なものとは何かを考えさせられるな〜と感じました。面白かったです。2025/01/28

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