中公文庫<br> ハーメルンの笛を聴け―笛吹き男伝説殺人事件

中公文庫
ハーメルンの笛を聴け―笛吹き男伝説殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 491p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122024007
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

いじめを苦に少年が投身自殺をとげ、隣町ではいじめで一人息子を喪った母親が、鉄道に飛び込んだ。一見無関係な二つの事件を結びつけたのは、“ハーメルンの笛吹き男”からの不可解な手紙―第一の笛は天から、第二の笛は鉄路のかなたから、第三の笛は輝く陽光の下で…。悪戯か、殺人予告か。困惑する捜査陣を嘲笑うかのように、臨海合宿中の少年が行方不明に。伝説を蘇らせる犯人の真意は。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

25
いじめを苦にした少年の自殺。そこからストーリーが広がり、各エピソードが絡み出し、繋がって、真犯人が炙り出され、最終の着地点へ…。少年の自殺はホンマに自殺なのか?被害者側の家族、加害者側の家族、担任教師と学校運営側との温度差、教育委員会の対応等々、関係各者の様々な思い、歪みが浮かんでくる。関係各者やその家族に起こる不可思議な事故。それらを予告する「笛吹き男」からのメッセージ。グリム伝説を引用した真意は?重た目の社会問題を扱った感じは好みやったんやけど、ラストが何となく綺麗事っぽくて…。ちと残念。2022/12/05

朱音

0
乱歩賞候補作を補作したもの、のようだ。読み応えのある話ではあるがなんかさいごがあっけない。希望を持たせよう、という意図は買うのだけど。2003/12/15

kaikoma

0
40年近く前の作品ですが、その頃もいじめは社会問題になっていたのを思い出しました。人の親になると、たとえフィクションで有っても、やはり重い設定だと感じてしまいます。作者のデビュー作との事ですが、構成は悪くないと思います。2017/10/14

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