出版社内容情報
よろしい! ぼくは出て行く!
《声の力で世界を完膚なきまでに破壊して、ぼくは進む、美男子で二十二歳》と言い放ったその年に詩人は奇妙な夫妻と知る。のちに秘密警察 OGPU の工作員として働くことになるオシップとリーリャのブリーク夫妻である。詩人と妻の関係を知りながら、あろうことか、夫オシップは詩人の作品を一行50カペイカで買いとり、『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』を出版する。『フルート』初版600部が世に出たのは16年2月。来る5月に詩人は《ロシア式ルーレット》を実行し、さいわい、弾丸は不発に終る……。高橋睦郎序文。日本翻訳家協会特別賞。
著者等紹介
マヤコフスキー,ヴラジーミル[マヤコフスキー,ヴラジーミル] [Маяк´овский,Влад´имир Влад´имирович]
ロシア未来派の詩人。1893年、グルジアのバグダジ村に生まれる。1930年4月14日、モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げる
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
ロシア文学研究家、翻訳家。1932年、北海道虻田郡東倶知安村ワッカタサップ番外地(現・京極町)に生まれる。51年、東京外国語大学ロシア語学科在学中にマヤコフスキーの作品と出会い、翌52年『マヤコフスキー詩集』を上梓。56年に岩田宏の筆名で第一詩集『独裁』を発表。66年『岩田宏詩集』で歴程賞受賞。2013年出版の『マヤコフスキー事件』で読売文学賞受賞。現在、マヤコフスキーの長篇詩・戯曲の新訳を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさむ♪ね
Y2K☮
cockroach's garten
Y2K☮
藤月はな(灯れ松明の火)
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- 和書
- 祇をん市寿々