内容説明
「狼鑑札」を身につけ放浪の旅を続ける流刑者達、ニージニーの定期市と魔窟へ大挙くり出すモスクワの商人・賭博師・娼婦達。舟ひき、曲馬師、役者等、様々な仕事に就きロシアの大地を放浪した著者が〈友と出会い〉を通し鮮烈に描き伝える、ロシア社会の熱い息吹き。
目次
フォガバール―ある粋人と競馬マニアの話
「陽気な山羊」のもとで―ニージニー・ノヴゴロドの定期市と魔窟
ラスプリューエフの弟子―ある賭博師の生涯
「狼鑑札」をつけた人々―定住権を奪われた放浪者たち
旧グラトコフスカヤ村のカザーク―乗馬の名手トルストイ
アントーシャ・チェホンテ―チェホフとステップ
焚書―ウスペンスキーの助太刀
都会の歌い手―競馬を詩に乗りかえたブリューソフ
『みやまがらすが飛んできた』―貧民窟に消えた天才画家ザヴラーソフ
掘出し物―超俗の民俗学者バルソフ
ゴーリキーとの出会い―ニージニー・ノヴゴロドの休日
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